会長の時間10 平成25年9月18日(水)

2013-09-18

「東京オリンピック開催決定を祝う」2013.09.18

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

2020年のオリンピック開催が東京に決定しました。我が国はロビー活動が下手だから、まさか東京になるとは思っていませんでした。

しかし、今回はオールジャパン体制で招致活動をしたようです。妨害工作を乗り越えて招致を成功させた関係者の並々ならぬ情熱と努力に敬意を表します。

 

また、最終プレゼンテーションをした安倍総理もオリンピックとは不思議な縁があります。昭和39年の東京オリンピックが決まった時の総理は安倍さんの祖父岸信介氏、札幌オリンピックが決まった時の総理は叔父の佐藤栄作氏のときです。

 

九月七日付けブエノスアイレス発ロイター通信は「安倍晋三首相の演説が2020年東京五輪大会決定への決め手となった」と五輪開催地決定のニュースを伝えました。

 

仮に、ここ数代の総理大臣がプレゼンテーションをしたとしたら、一体どうなっていたでしょうか。

 

さて、昭和三十九年の東京オリンピックは、戦災で焼け野原になった東京がわずか二十年で復興したことを世界に示しました。

 

昭和天皇がされた開会宣言で「オリンピアード」とおっしゃったことが今でも耳に残っています。あれから日本は「ジャパンアズナンバーワン」と呼ばれる経済成長を遂げ、世界第二位の経済大国になったのですが、最近ではグローバル化やデフレ、少子高齢化などで陰りも見え、GDPでは中国に抜かれて世界第三位になっています。

 

二〇二〇年の東京五輪はどのような意義を持つものになるでしょうか。世界の人が共感するどのようなビジョンを世界に示すことが出来るでしょうか。

 

単に巨大な箱モノ建設や一党独裁体制の国のような国威発揚は時代遅れだと思います。

 

日本は世界の世論調査で、常に「最も好きな国」或いは「良い影響を与えている国」の上位に挙げられています。

新聞は、日本はアジアや世界で四面楚歌のような書き方をしますが、台湾より以南の国々へ行けば、大変親日的であることが分かります。

 

日本の文化や精神は、芸術、科学技術、製品、武道、マンガ、アニメ、日本料理などを通じて広く世界に受け入れられています。

 

日本の文化は宗教や文明の違いを超えて普遍性を持っていると思います。

 

滝川クリステルさんは「おもてなし」の心をプレゼンテーションで訴えました。

 

フレンドリーな笑顔と親切、美味しい食べ物、掛け値のない正札販売、清潔な食堂やトイレ、ゴミ一つ落ちていない道路、夜でも女性が歩ける治安の良さ、ノーチップで受けられる平等なサービス、正確安全に運行される交通機関、並んで待つマナーの良さなど、日本人にとって当り前のことでも、オリンピックで初めて来日した方たちには、日本人の普段の生活が最大の「おもてなし」になり得るでしょう。

 

こういう社会や生き方もあるのかと感じてくれれば、世界に良い影響を与えることになると思います。

 

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