お彼岸など 平野会友

2013-08-28

専念寺 平野法好 会友 2013年9月18日

 

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本日は週報を見ていただくとわかりますように、江田会友の卓話でしたが急に来れなくなったということで3時間前になって卓話をしてくださいということでしたが、今日はまだましな方です。私は昭和62年の10月31日に入会させて頂きましたが、その時は食事が終わりかけた頃になって、今はもう退会されましたが江藤会友に「何でもいいから卓話してくれ」といきなり言われたことがあります。話は下手で不勉強ですが、職業柄で話せと言われれば1時間でも話す内容があります。今から9年前、(プログラム委員の)宮崎先生の奥さんから雛供養をしませんかといわれまして始めた活動が今では全国規模になっておりますし、江田さんも玉川斎場で誰よりもうちがお世話になっておりますし、うちの門徒さんでありますので(卓話を)断る材料はありませんでした。バタバタ用意してですね、卓話になるかわかりませんがよろしくお願いします。また私は本日2時間しか寝てない悪条件です。なぜなら宗議会議員選挙がありました。参考のためにせっかくならお話をさせて頂きますと私の寺は真宗大谷派ですがいわゆるお東さんです。浄土真宗にも10派あります。最近では東の中でさらに分裂しまして11派あります。日田は天領であった関係で東が多いのです。豊臣秀吉に西から東に強制的に転派されたところが多いのです。日田で西は3つしかありません。その西の照蓮寺さんでは絶対に転派しないと言い張って殺された総代がいると聞いたことがあります。私の所は真宗大谷派(東)であります。日田は数の上では東が多いわけであります。真宗大谷派は全国をいくつかの教区に分けております。行政で言えば都道府県のようなものですが、こちらは日豊教区といいまして昔の豊前豊後が日豊教区になります。その教区を統括するところが宇佐の四日市にありまして、先ほど選挙と申しましたのがこの日豊教区から2人代表者を選出するものであります。私は選挙の立会人ということで一日中投票所におりましたが、1日がこんなに長いものかなということを感じました。教区の中でさらに細かな枠組みを組(そ)といいます。日田は日田組(そ)です。年齢的に仕方ないんですが私がその組長(そちょう)をしております。文字で書いたら「くみちょう」です。今回は浄満寺のご住職が教区の議員に立候補した訳であります。やはり議員は地元から出したいので、私も努力しておったのですが、浄満寺の住職は見事トップで当選を果たしたのであります。その関係で3時から4時ごろまで飲み明かしておったのであります。こういう機会もないので説明をさせて頂くと、寺の建物と敷地を「坊」と申しますが、それで住職の事を坊主と言います。そして坊主の奥さんを坊守といいます。若い住職のことを若いご院家で若院というんです。若院会という組織もあります。昨日の選挙では若院達も選挙運動員として駆り出されまして、そのうちの一人がうちの若院でした。選挙では組長のお寺が投票所になるのが通例ですが組長には投票権がありません。また組長と関連がある若院の運動員がいる所も投票所にはできないということで、願正寺さんをお借りして投票所にいたしまして、朝の7時から夜の7時まで若院と坊守と皆総出で管理しまして、私はそのあと投票の終わった箱を宇佐まで持って行って、それから開票をいたしました。4年前の開票は夜中の三時まで開票がかかりました。昨日は12時に当確が出ました。それから3時過ぎまで飲んでおりましたので体がとても正常じゃありません。

さて本題ですが、資料を2枚お配りしました。1枚はお彼岸の話です。もう1枚は以前卓話をさせて頂いたときに話したかった「辞世の句」であります。そのときは話す暇がなかったんですけど未練がありました。ばたばた資料を探したんですけれども、上人がいよいよ亡くなる時に残した句であります。最初の句は「邪魔になる自力を捨てて、今ははや弥陀の御国のたのもしき哉」。この句を残して数分のうちに亡くなったということであります。亡くなって121年でありますが、121年前での87歳はそうとう長生きだったと思います。自力他力という言葉を聞かれたことがありますか。特に真宗は親鸞上人が残した教えでありますが、すべては他力からであります。まず生まれてきた時点が他力です。みなさんこの世がおもしろそうだ、と思って生まれてきた人はいないですよね。物心がつくのは3歳ぐらいでありますが、それまでは無意識です。全ては自分が気がつかないところで他人の世話になって生きております。すべてが他力、ということであります。みなさん座られておりますが椅子がなかったら何分同じ格好でいられますか。その椅子も床がなかったら立ってもいられません。空気一呼吸からしてお恵みです。水がないと全てのものはやっていけませんが、水一滴が大事なこともあれば、ありすぎれば去年は日田でも大水害でありましたが、昭和学園も浸かったように災害にもなります。全ては他力によるものです。人間はその中からわずかな自力を出しているに過ぎません。私たちはどうかすると、人にしたことばっかりを言いしてもらったことは忘れます。反対の方がいいのです。してもらったことは忘れずしてあげたことは忘れましょう。しかしなかなか煩悩を抱えている我々にはできません。この句は自力について「今ははや弥陀の御国のたのもしき哉」と、なかなか死ぬ直前にこのような辞世の句の気持ちにはなれませんよね。二つ目は「出かけてはまた立ち返る時雨哉」。この句は一度危篤状態になりまして元気になった時の詠です。西光寺さんの当時の住職(せっすいさん)と五岳上人はツーツーの仲だったといわれてますが、五岳上人が危篤状態になったと聞いて、慈眼山のふもとの西光寺から隈まで歩いて参りまして「私は(五岳上人が)亡くなったと聞いたので、枕木をあげにきました」とまだ生きている五岳上人に(わざと)言ったそうです。仲良しだからこそ言える言葉を聞いて起き上がって筆と紙をとってこの句を詠んだということです。そして五岳上人の最後の言葉「いざ西へ向かいて 先に出かけ候 そろそろござれ あとの連中」です。これは亡くなる数分前に詠んだ歌だそうです。なかなか死ぬ直前にこうは詠めないと思います。ある宗の高僧は亡くなる数分前に「死にたくない」と3回言って亡くなったという話がありますが、笑い話ではなくそれが私たちの本音だと思います。結局はみんな死が怖いんです。「いざ西へ」とは西方浄土でありますが、先に参りますのであなた方はゆっくりしていてくださいということです。ご紹介させて頂きました。

お彼岸についてですが、中西さんの協力もありまして地元新聞に出さして頂いたこの記事は購読率が高くてかなり好評でした。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが春の彼岸と秋の彼岸で、同じ中日でも秋のお彼岸の方が10度から14度ぐらい温度が高いのです。彼岸は彼(カ)の岸と書きまして、私たちのおる世界は此岸(しがん)と言います。私たちの住んでる国(此の岸)で私たちは口に出さなくても自己中心的になっているんです。案外自分の事は気付かずに人のことはよく見えるんです。お参りするときに蝋燭をともしますが、どうして蝋燭をともすかというと、仏様の教えを光に変えて、自分の姿をしっかり見るということです。そこで本当の自分の姿を見い出すということです。法話で隣の家の障子が破れているのを見て笑っていた人は、自分の家の障子の穴から見ていたという話がありますが、自分の事には気付かない、人のことにはよく気づくんです。去年の5月ですが、スマイルさせていただいたことがありますので記憶がありますが付近で火災が発生いたしました。門徒のお葬式が終わってすぐの初七日のお膳の時で、お寿司のおこぜにいってたら、友達から電話がかかってきて私の寺の納骨堂からものすごい煙が上がっているというんです。距離でいえばおこぜから2、300mなのですが確かに大きな煙が上がっていて、1分か2分かの間にハッと思ったことを覚えているんです。先代の住職が言ったこと思い出したのです。先代は本堂が燃えたら責任をとって本堂の火に飛び込むと言いました。そのことを思い出したわけです。大山に西林寺とありましたけれども前の住職がもう亡くなった寺ですけども、昭和25年に本堂が火災にあって、燃えてしまったんですよ。その時に住職として責任を感じたのでしょうか炎の中に飛び込んだんですよ。幸い近所の人がすぐ引っ張り出して重症は免れましたが、それを思い出したんですね。結局火事は本堂が燃えてるような気がしましたがそうではありませんでした。で、そこからが問題なんですが、「ほっ」としました。いつの間にか無意識のうちに、本堂じゃなくて良かったと思ったんです。つまり極端に言えば自分の家じゃなかったから良かったって事です。この前人の家に行ったら「病はこの家を避けて通れ」とお札がありました。どの宗教かわかりませんが引き破ろうかと思ったぐらいですが、それは病が隣の家ならいいってことじゃないですか。恐ろしいですね。そういう時、まさに御釈迦様の教えを思い出すのですよ。その時にはKCVに専念寺付近って出たので大丈夫かって心配して頂いて、電話がたくさんかかって来ました。若い人も多く集まってきて「野次馬が多いなぁ」といってましたが、隣の人が「お前もその一人じゃないか」と言っていました。自分のことは気づかないってことです。さてあっちとびこっちとびの話でよく分からない話になりましたが、一応時間になりましたのでこの辺で。

 

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