介護について-日田市の現況と介護支援専門員-赤坂由美子さん

2014-01-29

日田市介護支援専門員協議会の代表幹事である、赤坂由美子さんの卓話です。

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日田市介護支援専門員協議会 代表幹事 赤坂由美子さん

 

こんにちは。日田市介護支援専門協議会の代表幹事をしております赤坂と申します。普段、私は在宅のケアマネージャーとして利用者さんやご家族の支援を行っております。今日は宮崎先生から日田市の現状や介護についてのお話をしてくださいということで、いとも簡単に引き受けてしまったのですが、いまここに着いて心臓がバクバクしております。木下先生もおりますし安定剤が欲しいところです。今日は第一線でご活躍の皆様の前で大した話はできないかと思いますが、よろしくお願いします。

市役所から日田市の現況についての資料を頂いてきましたのでご参照ください。日田市も高齢化率が上がっておりまして30%を超えております。平成42年には2.5人に1人は高齢者といわれています。皆様の手元にはありませんので口頭で説明しますが、平成23年日田市には全体で26673世帯ございます。そのうち65歳以上の高齢者のいる世帯は14351世帯で、全世帯数の優に半分を超えています。そのうち65歳以上の方の独居世帯は3620世帯です。独居世帯は介護を担う家族がいないということで問題になっています。

介護保険の浸透と共に最近では介護給付も大きくなっております。ご存知のように介護保険は50%が公費でまかなわれています。そのうち25%は国、12.5%ずつが県と市町村が負担しています。残りの半分については40歳からの第2号被保険者の介護保険料が29%、残りの21%が65歳以上の第1号被保険者の介護保険料でまかなわれています。日田市のの介護給付の状況、年度推移でありますが、1日に換算すると1600万円が介護保険に使われているという状況です。高齢化と共に私たちの負担も大きくなっている状況であります。

介護保険で高齢者という言葉をよく使いますが、皆様方、高齢者はいくつからと思いますか?警察署では70歳以上が高齢者とされておりまして、運転免許の検査などがあると思います。介護保険制度では65歳以上75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としております。国連では60歳以上を高齢者80歳以上を後期高齢者としています。高齢者の年齢の定義はこのようにさまざまであります。高齢者を広辞苑で引きますと、年をとった人と実に簡単に書いています。皆様方も65歳の誕生日の月になりますと介護保険の被保険者証が送られてきて、それからは誰でも申請ができる第1号被保険者ということになっています。40歳から65歳未満の第2号被保険者はすでに介護保険料を納めていただいている方ですが、癌でありますとかリュウマチ、脳疾患などの定められている16の疾病に該当しないと介護申請ができないことになっております。

ここで少し私たちケアマネージャーの役割についてお話を聞いてください。介護保険の発足と共に私どもは介護支援専門協議会を立ち上げております。会員は現在140数名、医師や看護師、行政、保健所の方々、施設のケアマネはもちろん、介護福祉士など、たくさんの職種の方々から成り立っています。私たちは単に介護保険のサービスを提供するにとどまらず、利用者さんやご家族の相談援助を仕事と捉えております。毎月事例検討会や気づきの勉強会を行っております。昨年に引き続き3月には公開研修会を予定しております。昨年からはコーチング研修を取り組んでおり、日田市にはがんばっているケアマネージャーもたくさんおりますのでご承知くださいませ。

さて私たちケアマネージャーはデイサービス行きましょう、デイケアに行きましょう、と安易にいうのではなく、利用者さんが少しでも長く生きられるよう、自立に向かっていけるよう計画を立てます。自立という言葉をよく使いますが自立という言葉はとても難しいと思っております。自立にはたくさんの意味があります。身体的な自立、精神的な自立、経済的な自立があります。多くの方が最後まで自分で力で食事をしたい、下の世話で他人にお世話になりたくないと言います。これは身体的な自立です。これは自立の出発点であります。多くの人に人生の中で一番したいことは何ですか?と聞くと、人は自分のしたい事がわからない、人との違いはなんだろう、と自分に問いかけるそうです。これが精神的自立です。自立を自分自身と重ねて考えると、自分のことでも難しいのに、ケアマネージャーは他人の自立を目指して支援を始めますから、利用者さん、家族を通じていつも勉強をさせていただいています。以前宮崎先生とパトリアで在宅医療の中で、看取りについての勉強会を行いました。現在日田市在宅医療連携会議を立ち上げています。介護を担う家族がいない現状でも多職種の連携をとって在宅医療は充実しています。自宅で晩年を過ごせるようになるといいなと思っています。在宅医療をご利用いただいてる皆様はいつも「ぼろのおうちでも自宅で亡くなるのが一番いい」といわれます。日田市在宅医療支援センターを中心として、自宅でも病院と同じようなサービスを受けられるようにしたいと思います。医療設備が整った現在では病院で亡くなる方が多いですが、最後は住み慣れた自宅で過ごしたい、と聞くことが多いです。どちらがいいというわけではありませんが、選択肢の一つとして周知されるべきだと思います。また自分が介護や看取りが必要になったとき、ご家族に対してその意思をしっかり伝えている方が何人いるでしょうか。療養型の医療施設に入院されておられた姑の方ですが、お嫁さんから姑さんの言いつけどおり自宅で見たいんだけど、という相談を受けました。お嫁さんはおむつ交換もしたことがありませんでしたが、お母さんとのお約束を守られて、要介護5でしたが床ずれもなく、病院にいたときと変わらず、単語なんですけれども言葉も返せるほどに回復をしております。自分の気持ちを家族に伝えておくことは大切だと考えています。認知症になってからでは自分の考えを伝えることはできないと思います。元気なうちに話すことが大切だと思います。介護保険サービスを受けることを拒否する方もおりますが、私たちケアマネも安易にサービスを使うのではなく、会員一同、高いレベルのサービスを目指しています。

堅い話が多くなりましたので、日ごろ私が考えていることをお話させていただきます。この仕事を始めてから、これが国道なのかしら、と思うぐらいぜんぜん手入れがなっていない道を通ることがあります。私はこれまで野生の猪を見たことがありませんでした。しかし、野生の猪も最近は荒れた竹林を歩くよりもきれいな道路を歩きたいんだろうと思いましたが、昔はお年寄りが里山の手入れをしていました。今は高齢者はデイサービスやデイケアに行くようになっています。人間関係や、地域のつながりが薄れていることを感じています。姑の力は昔は強かったんですけれども、今は逆転してお嫁さんがショートステイに行きなさいといったらそのまま行かざるを得ない。自分の意思表示ができていないんですね。そういった方の心を追って、何がしたいのか、聞きだす必要がございます。今一度、家族の関係が見直されたらと思います。今日はたいした話ができませんでしたが、最後までご清聴ありがとうございました。

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