会長の時間27 平成26年1月29日(水)

2014-01-29

「日台ロータリー親善会議に参加して」2014.01.29

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

一月二十五日(日)に台北の圓山大飯店で開催された第四回目の「台日国際扶輪親善会議」と「日台ロータリー親善会議」の合同例会に、田嶋副会長・小ヶ内幹事と一ノ宮PPの四名で参加して来ました。

 

参加者は主催者が当初予想した600名を大きく上回る770名になったそうで、円卓の間をやっと人が通れるくらいの盛会ぶりでした。日本からの参加希望者が多かったために、台湾側の人数は制限したといっていました。

 

この会議に参加するのは初めてですが、盛会ぶりから改めて日台の絆の強さを確認することが出来ました。

 

この会は、当初、日韓親善会議のお手伝いをしていた前川正一さんたちが、日台の方がむしろ大切なのではないか考え、「台日国際扶輪親善会議」初代会長の林士珍さんや次期RI会長になるゲイリー黄さんたち台湾側と相談して、2008年に発足したものだそうです。

 

第一回は東京で、第二回は台中の日月潭、第三回は京都で開催されました。

 

2009年の台湾南部災害の際は、「日台ロータリー親善会議」から「台日国際扶輪親善会議」に義捐金を贈ったそうですが、2011年の東日本大震災の際には「台日国際扶輪親善会議」を通じて1億4千万円余、全台湾ロータリアンの合計では6億1千万円余の義捐金が日本のロータリークラブに贈られました。

 

この義捐金の一部は現在「ロータリー希望の風奨学金」にも活用されています。

この奨学金は、大震災で両親もしくは片親を失った1750名の遺児のうち、大学や専門学校で学ぶことを断念した人たちに、卒業するまでの生活費として毎月5万円を支給し返済を求めないものす。

現在、遺児奨学生は140名を超えていますが、震災当時生まれた遺児が大学を卒業する二〇年先まで継続出来るそうです。

 

記念講演では2014-15年度国際ロータリー会長の黄其光(ゲイリー・ホアン)さんが、サンディエゴでのスピーチをDVDで紹介しながら講演しました。

黄さんはスピーチの上手な明るい人で、次年度RIの標語は「Light Up Rotary」です。これは孔子の「暗さを呪うより、ろうそくに火を灯した方がいい」から採ったそうです。「ロータリアンは孔子の教えを実践し、一つ一つのろうそくに火を灯します。120万人のロータリアンが一つずつ火を灯せば世の中は明るくなります」と話していました。

 

なお、「台日国際扶輪親善会議」初代会長の林士珍さんがおっしゃっていましたが、台湾のロータリークラブは約80年前に米山梅吉翁が台北ロータリークラブを創設したのが始まりだそうです。全台湾人が尊敬する烏山頭ダムで有名な八田與一さんも昭和7年に台北クラブに入会されたロータリアンだそうです。

 

この日台親善の強き絆である烏山頭ダムに、林士珍さんは4年前から「桜」植樹計画を呼び掛けられ、現在では日本の苗と台湾の苗を掛け合わせた3~400本の桜が元気に育っているそうです。

日田ロータリークラブが嘉義玉山扶輪社を通じて寄付したのもこの植樹計画の一環です。

 

なお、次回の「日台ロータリー親善会議」は八田與一翁の故郷である金沢で開催されるそうです。

以上、報告でした。

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