会長の時間13

2019-10-16

日田ロータリークラブ会長 白石章二

 台風19号がもたらした今回の災害の被害は、東日本の広範囲にわたっているようです。
今回は雨による水害の被害が甚大のようで、各地で多数の死者や行方不明者が発生しています。特に堤防の決壊の多さには驚かされます。

 被害に遭われた方々には本当にお気の毒だなあ思いますが、明日はわが身とつくづく感じてしまいます。

 ちなみに日田市の過去の災害を調べてみると、ほとんどの場合が水害のようです。

 特に甚大な水害は昭和28年の水害で、このときは九州の北半分がほぼ全域にわたって被害をこうむり、全体では死者1.001名、浸水家屋45万棟にのぼったようです。

 日田市では、前年に完成した、三隈大橋以外はすべて流失し、夜明渓谷のために水流が悪くなり、又三隈大橋に溜まった流木によりせき止められた水が市内にあふれ出し、死者17名、被災者37.000人に及んだそうです。

 実は、そのずっと以前160ほど前の安政55月に花月川が氾濫し、豆田地区を襲った水害の事が、咸宜園の三代目塾長から当時大阪にいた二代目塾長に送った手紙にかいてあるそうです。

 その二代目塾長の返信には、その原因が森林の伐採にあるという内容の事が書かれているそうです。

 現在にも通じるような内容で、少し驚かされます。

 このような自然災害の多さが、万物の全てに神が宿っているといったような畏敬の念や、災害時には、皆で協力して助け合うという考えが日本で生まれたのではないでしょうか。

 和を持って尊しとなす、という聖徳太子の十七条憲法が出来たのも、なるほどと納得できるような気がします。

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