3月, 2016年

会長の時間33 平成28年3月30日(水)

2016-03-30

ミャンマー出張報告 : ミャンマー小学校へ井戸寄贈・工事完成視察

日田ロータリークラブ会長 織田荘太郎

 

  • これまでの経過

日田ロータリークラブ創立50周年記念事業の一つとして、ロータリー財団の補助金を利用し、ミャ

ンマー・キータンゴン村の小学校改修を計画し、2012・12に現地を視察しました。

丁度2年前の、2014・04・01 小学校が完成しているつもりで出かけましたが、柱と屋根ばかりで、茫然自失のまま帰国しました。その2か月後の6月、新校舎が完成し開校式に出席、6月14日の50周年式典に漸く間に合いました。

それまでの竹とヤシの葉造りの粗末な校舎から鉄骨レンガ造りの頑丈な学校に変わり、その結果、公立小学校となりました。先生も国から派遣され、授業料も無償になり、今まで学校に行けなかった児童も通学できるようになって、生徒数も60人に増えました。

去年(2015)1月学校完成後の交流として、小学校にノートや鉛筆を届けに行った際、児童達の

飲料水の事情が非常に悪いことを知らされ、井戸を掘って欲しいとの要請がありました。

小学生の飲料水の状況は、雨季には雨水を甕(かめ)に貯めて飲み、乾季には40分以上かけて井戸のある場所から水を汲んで来るか、学校近くの緑色に濁った川の水を汲んで甕に貯め、沈殿させ、その上澄みを飲むか、だそうです。ミャンマーの児童たちでもお腹を壊す子が多いとのことでした。

 

  • 現地の状況

キータンゴン村の要請を受け、再びロータリー財団の補助金を使い、キータンゴン村小学校とワッチ

ョン村小学校の2校に井戸を寄贈することを決定しました。乾季に入って工事が始まり、2月29日

に井戸の完成を視察に行きました。

○ワッチョン村の小学校は、中学校が併設された大きな学校でした。

小学生120人、中学生110人、合計230人の児童生徒。

井戸は 67m掘削。(ボーリング)

○キータンゴン村小学校は、中学校が新たに増設されて、床面積が2倍の大きさになっていました。

小学生56人、中学生13人、合計69人の児童生徒。

先生は5人に増員。

井戸は 80m掘削。

両校とも水はよく出ます。日本の水のように清らかな水ではありませんが、水槽に水を溜め下部に沈殿させ、上の方の水を使います。

キータンゴン村小学校は、驚いたことに中学校が増設され、床面積が2倍の大きさになっていました。村の近くに住んでいるお米工場の社長が、去年、たくさん利益が出たので寄付をしてくれたとのことです。生徒数も69人、先生も2人から5人に増えました。学校が次第に発展していく姿を目の当たりにすると、この事業に取り組んだ意義は大きかったなと喜んでいます。

キータンゴン村とワッチョン村から、井戸と水槽の寄贈について感謝状を戴きました。

 

ミャンマーの小、中学校では、3月から夏休みに入っています。今回我々の為にキータンゴン村では特別に、この日に終業式を行うということで小学生だけ出席してくれました。ワッチョン村の小学校でも、わざわざこの日の為に小学生が数十人集まってくれました。

ワッチョンの小学校で、日本を知っていますかと尋ねると、全員「知らない」でした。

キータンゴン小学校では、全員「知っている」と手を挙げました。

そこで、Mr・橋本を知っていますかと尋ねると、全員「知っている」と答えました。名前も覚えていてくれました。さらに、Mr・織田を知っているかと尋ねると3割ぐらいが手を挙げました。喜ばしいことです。

因みに、橋本会友は6回もミャンマーを訪れています、田嶋会友が4回、私が3回、北川会友と頓宮会友がそれぞれ1回ずつ、全部で15回も交流を行ってきました。

 

  • 将来、及び感想

ヤンゴンに2年前に行った際は、乗用車は全て廃車寸前の日本の会社名の入ったままのポンコツ車でしたが、今回は、たった2年の間に日本と全く変わらない立派な中古車に全て代わっていました、ナビやETCも装備されていますが、もちろん使えません。日本車が9割以上、そのうちトヨタが断然多いようです。街並みも綺麗になり、ヤンゴン市内では建設ラッシュです。田舎も、ヤシの葉の家から木の板壁の家にかなり代わって来ています。特に都会はダイナミックに変化しています。

今回の視察では、ヤンゴンから車で2時間、そこでバイクの後ろに乗換え、40分かけワッチョンの村へ、そこからさらに30分かけキータンゴン村へ、さらに40分かけて元の地点に戻ってきました。

バイクの後ろでは、体を柔らかくし揺れに任せていないと振り落とされます。案内してくれたイーモンさん(女性)は、日傘をさしてしかも横座りです、まるで曲芸師のようです。前回より距離が短く感じました。

 

これからは、日本などの資金と技術の導入が加速されるでしょうから、年々発展していくことは間違いありません。キータンゴン小学校などにもみられるように、国民に向学心があり、将来が楽しみな国です。治安は良く、親日的で、国民性は温和で怒鳴り合う姿を見たことがありません。

「人に悪いことをしたら、自分に帰ってくる」という仏教的思想が根底にあるように思います。

日田ロータリークラブとしても、何らかの形でこの国とのご縁を継続できたらと思います。

 

 

 

 

 

 

台湾南部地震の義援金を届けました

2016-03-23

3月19日にパトリアで映画KANO上映会を開いた際に、会場で今年2月に発生した台湾南部地震への義援金を募りました。

会場で集まった募金は19万4978円。クラブからの義援金と合わせ台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長に届けました。

橋本信一郎奉仕プロジェクト委員長、織田荘太郎会長、戎処長、藤井日田中央RC会長

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ミャンマー井戸寄贈を記者クラブで報告

2016-03-23

日田ロータリークラブ創立50周年記念事業の一つとして小学校建設をしたミャンマーキータンゴン村に、井戸を作り、3月16日記者クラブで報告しました。

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キータンゴン村は、ヤンゴンから車で西に2時間、さらにバイクに乗って南に小一時間の電気も水道もない人口250人の田舎ですが、鉄骨レンガ造りの頑丈な学校となり、その結果、村営から公営の小学校に認定され、生徒数も60人と増え、授業料や先生の給料も政府から出るようになりました。翌年、日田クラブより小学校にノートや鉛筆を届けに行った際に生徒達の飲料水の事情が非常に悪いことを知らされ、井戸寄贈の要請がありました。

小学生の飲料水の状況は、雨季は屋根に降った雨水を樋で水槽に貯め、乾季には40分以上をかけ井戸のあるところから水を汲んで来るか、または、近くの緑色に淀んで濁った川の水を汲んで水槽に貯め、それに石(何か薬用効果のあるものか?)を入れて沈殿させ、その上澄みを飲んでいるのだそうです。さすがの生徒たちもお腹を壊す子が多いようです。

再びロータリー財団の補助金を申請し、キータンゴン村の小学校とワッチョン村の小学校の2校に井戸を寄贈することを決定。工事は乾季に行われるので2月29日に井戸掘削工事の完成を織田会長と橋本奉仕プロジェクト委員長の2名が視察に行きました。

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掘削が浅いと水質が悪いため、約70mの深さまで掘っています。

両校とも水はよく出ます、日本の水とまではいきませんがほぼ透明です。水槽下部を沈殿層として使い、その上に水道蛇口を取付け上部の水を使います。

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建物向かって左側半分が日田RCが建設した小学校、右側半分はその後増設されていた中学校

キータンゴン小学校は中学校を増設し、先生も2人から5人に増え学校の床面積も倍増し、この学校が次第に発展していく姿を見ると、この事業の意義は大きかったなと喜んでいます。キータンゴン村とワッチョン村の役所から、井戸と水槽の寄贈について感謝状を戴きました。

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ワッチョン村の井戸

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織田会長(左)と橋本奉仕プロジェクト委員長

 

記者クラブでの報告当日にOABテレビのOABニュースで放送されました。また、大分合同新聞にも取り上げていただきました。


会長の時間32 平成28年3月23日(水)

2016-03-23

「KANO」 上映会を振り返って

日田ロータリークラブ会長 織田荘太郎

3月19日(土曜日)パトリアで映画KANOを、2クラブ合同で、日田中央では40周年記念事業として、上映会を行い成功裏に終了した事を皆様と共に喜びたいと思います。 これは偏に、会友皆様の御協力と、若い会友が夫々の役割を果たして貰ったおかげだと深く感謝致しています。

当日の入場者数は、主催者側の発表で900人、パトリアではでは800人と、どちらにせよ大盛況であり、大成功であったと喜んでいます。お客様の目には涙、我々の目にも涙、しかし、私は閉会の辞をトチってはならないと、とても映画も会場も楽しむ余裕等ありませんでした。

 

台湾南部地震の為の募金は?・・・194,987円 と 139元(475円)と予想を大きく上回る、20万円近い額が集まりました。来場者の御好意に感謝致します。

当日取材の新聞社には、早速このことを連絡しました。大分合同は翌日掲載してくれました。

(西日本からも23日に掲載と知らされましたので、てっきりKANOと思い込んでいたら、ミャンマーの方でした。我ながら少し出過ぎと思いました。)

 

またこの募金は、3月22日(昨日)日田中央クラブの藤井会長、日田クラブから橋本会友と私の3名で、福岡の台湾領事館、戎総領事の所へお届けしました。領事館は桜坂の一等地にありました。

この時に、募金とは別に、日田ロータリークラブからも義援金として10万円を共に届けて参りました。台湾衛生保健部(厚生省)で受け付け、1,2か月後に受領証が送って来るそうです。

戎総領事も、これほど大規模な上映会は初めてと喜んでおられました。

 

戎総領事の講演の中に、日本の武士道精神が出てきましたが、昔、武士道精神を学んだ台湾に日本の精神が息づいているのに、当の日本には何処に日本精神は残っているのだろうと改めて考えさせられました。情けなくもあり、反省し、発奮の材料にして参ります。

 

2クラブ合同のKANO上映会は、

当初、両クラブのKANOを見て感動した会友が、ぜひこれを皆に見て貰いたい、特に若い高校生に見て欲しいという声が次第に大きくなり、2クラブ合同の上映会へと発展しました。立ち上げから8ヶ月間、毎月役員会を開き、計画、検討、実行と、役員はそれぞれの持ち場で取り組んできました。台湾総領事の講演もお願いしました。

 

日田RC、及び日田中央RCがこれほど真剣に、親密に取り組んだことは近来なかったのではないでしょうか。我々も、心から中央の会友と打ち解けあい、このような機会を得たことは、我々にとっても貴重な経験でありました。

また、何もないところから、皆で力を合わせて作り上げてきた、このKANOのプロジェクトが成功した事は、なによりの喜びです。

 

日田中央RC、日田RCの役員と会友の皆様、大変お疲れ様でした。今後も相互の友好が続くことを祈念しています。

会員卓話 藤川和央会友

2016-03-23

株式会社モンリクの藤川社長の卓話。

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映画KANO上映会

2016-03-19

パトリア日田で映画KANO上映会を開きました。

上映に先立ち台北駐福岡経済文化弁事処 戎義俊氏に講演をしていただきました。

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創立記念例会によせて 原正隆会友

2016-03-09

「創立記念例会に寄せて」
原 正隆 会友
ロータリーの早期入会者として創立記念になにか卓話せよとの事で、頭が真っ白になり、なんとか病気をつくって欠席するつもりでしたが、それも忘却の彼方で本日出席する羽目になりました。

振り返ると、チャーターメンバーの井上幸一会友(従兄)より、ロータリー入会を勧められ75年9月に入会いたしました。当時は開業医では唯一人でなかなか出席が厳しい状況でしたが、欠席が許されないことで、仕事を早めに切り上げたりしての出席をし、また、先輩会友よりロータリーの心得を切々と説かれ、出席がなにより大切であると感じ、時に仕事をさぼってでかけることもありました。

ロータリーの心得としてアイサーブ、個人の責任を説かれたものでした。かなり長い在籍となりましたが、ロータリーでは辛いことは一度もなく、楽しい思い出ばかりです。会長時代の思い出も、可もなく不可のほうが多いかもしれませんが、良い時を過ごすことが出来たこと有り難く思っております。若い会友に手をひかれながら、楽しく今後も過ごしていくつもりです。

終わりに臨み、わたしが先輩会友より言われた、出席が大事であることを会友皆さんに言い伝えて、終わりといたします。本当に、すっかり忘れてこのような話になり、またネクタイも締めずに出てしまいすみません。

 

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会長の時間31 平成28年3月9日(水)

2016-03-09

日田ロータリークラブ会長 織田荘太郎

本日は創立記念例会です。創立は1964年3月14日、今から52年前になります。今夜の例会は、当初花見例会として計画しました。桜には少し早いし、外は寒いし、風邪をひくと困るし、という訳で小松軒の室内で行うことにしました。

いつからか、花見が創立記念に代わりましたが、花見を忘れた訳ではありません。桜の代わりに少しばかりの豊後梅を飾っています、花見の気分を少しだけ味わって頂きたいと思います。

先週は、橋本会友とミャンマーの井戸掘り視察に行ってまいりました。例会では、功能副会長には大変お世話になりました。

ミャンマーについては後日詳しく報告会する心算ですので、今日は簡単に報告します。

ミャンマーの、ワッチョン村とキータンゴン村の小学校に井戸と水槽を寄贈しました。工事は8割~9割5部ぐらいの状況で完成に近いというところです。井戸は良い水を出すために深さ70~80mまで掘っているそうです。水質は日本の水程ではありませんが、きれいな水が勢い良く出ます。両村から感謝状を頂いていますので披露いたします。

感謝状  キータンゴン小学校へ寄贈された、井戸と水槽に対し日田ロータリークラブの親切と援助に感謝します。

校長 キーア ジン ラット

ワッチョン村も同様の文です。 キータンゴンの村長より受領しました。

最後に来週末は、いよいよ映画「KANO」の上映会です。聞くところによると評判は上々のようです。まだ整理券の残っている方は、よろしくお願いします。

台湾地震の募金は、戎台湾福岡総領事を通じて届けたいと考えています。

上映会が上手くいくことを願っています。

外部卓話 日田労働基準監督署 海老名信彦監督官

2016-03-02

日田労働基準監督署 海老名信彦監督官に労務管理についてお話ししていただきました。

Ⅰ.労働条件の明示(法第15条) ○労働者を雇い入れたときには、労働契約期間、期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準に関する事項、就業場所・業務内容、労働時間、賃金、退職に関する事項等の労働条件を必ず書面で明示しなければなりません。 「労務管理について」
日田労働基準監督署労務管理担当課長 海老名信彦 氏 Ⅱ.労働時間、休憩、休日 1.労働時間(法第32条)  労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令の下にある時間のことで、拘束時間から休憩時間を除いたものです。  法定労働時間 1日 8時間、1週 40時間 (常時10人未満の労働者を使用する場合①商業、②映画・演劇業、③保健衛生業、④接客娯楽業については、特例措置で週44時間で可) 2.休憩(法第34条)  使用者は労働時間が①6時間を超える場合は少なくとも45分、②8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えなければなりません。 3.休日(法第35条) ○休日とは、労働契約上、労働義務のない日をいいます。 ○労働基準法上最低限与えなければならない休日の日数は、毎週少なくても 1日か、4週間を通じて4日以上です。 4.時間外労働・休日労働(法第36条) ○法定労働時間を超えて時間外労働(残業)や法定休日に労働させる場合は、労使協定(36協定)を締結し、所轄の労働基準監督署に届け出なければなりません。 5.労働時間適正把握 ○労働基準法により、使用者は労働時間を適切に管理する責務を有しています。

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