2月, 2017年
会員卓話 「水にはふしぎな力がある」 ~アクアポリン活性水で救われる病気と健康~ 北川 良親
北川 良親会友
○「水にはふしぎな力がある」
~アクアポリン活性水で救われる病気と健康~
1)人には13種類のアクアポリンがある。
アクアポリンとは
…細胞膜に存在する細孔を
持ったタンパク質である。
MIPファミリーに属する主要膜タンパク質の一種で、水分子のみを選択的に通過させることの出来る為、細胞への水の取り込みに関係している。
代表的な例
…AQP1「赤血球・角膜・脳脈絡膜・肺・食道等」
AQP2「腎集合管」
AQP3「皮膚・膀胱等」
AQP4「胃・脊髄等」
アクアポリンの発見に、
ノーベル化学賞が授与される。
…ピーター・アグレ博士
(米国)
2)日田の地下水を調査し、アクアポリンを通りやすい水を調べる。
日田の地下水Aを調査すると、この水はアクアポリン(AQP)1が全身を通し、アクアポリン2は腎臓を通りますが少量、アクアポリン3は皮膚、アクアポリン4は脳、アクアポリン5は眼、アクアポリン7は脂肪を通るのですが、比較してみて分かる様に、日田地下水Aは、アクアポリン(AQP)1活性水だと証明されています。
3)フランスに、人口1500人ほどの「ルルド」という小さな町があります。ここは、聖母マリア出現と「ルルドの泉」で知られカトリック教会の巡礼の地にもなっています。
ここでの泉(水)を調査した所、アクアポリン3が水を良く通していることが分かり、ここの水はアクアポリン(AQP)3活性水であることが証明されています。
4)細胞の中の水はどうなっているのか?を調べてみました。細胞を培養して培養液を凍結乾燥します。そうすると、塩分・栄養分の固形物が取れて純粋な水だけが取れます。同じように細胞だけ取って凍結乾燥すると、この中の水が培養液に育てられた細胞なので、同じ水かと思われますが、これが違うのです。この細胞の水は異なるアクアポリンの性質を持っているのではないか?例えば皮膚に効く水(アクアポリンのどのタイプが効くのか?)、ガンに効くアクアポリンのタイプが分かってくるのではないかと期待しています。
5)水で持って治癒するのは、ヨーロッパでは普通にあって、施設は100位あるのではないでしょうか?実際にバニョール・ド・ロヌルという所に行って来ました。ここは、長く逗留して、何ヶ月掛けて医者のプログラムによって水で治癒していく施設です。保険も適用出来ます。日本では、まず考えられない施設・待遇です。
6)そこで、一番私が日田でやってみたいことは、日田に「水治癒施設」を作ることです。
会長の時間27 平成29年2月22日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
メルトダウンした福島第一原発2号機内にロボットを入れて、原子炉、格納容器内の状態を調査していますが、うまくいっていません。先日、東京電力は格納容器内の放射線量を推定したところ、毎時650Sv(シーベルト)に達すると発表しました。
放射線障害は細胞の核の中のDNAが傷つくことによって起こり、細胞死~個体死までが線量の大きさに応じて起こります。数百mSv以上の放射線を受けた場合、がんの発生率が増加するとされています。X線診断の際の被ばく線量は、胃透視では1分間に44mSv、胸部撮影では0.2mSv位です。放射線従事者は法令により、被ばく線量は1年間に50mSv以下と定められています。1mSvは1000分の1Svですから、福島の原発の650Svは想像を絶するものです。ちなみに、1分未満の暴露で致死量に達するそうです。
会長の時間26 平成29年2月15日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
土曜日は、山くじらをすきやきにして食べました。江戸時代は、獣は食べられなかったので、小料理屋の提灯にも「山くじら」とかかっていたようです。私の家の前の人は、以前よく猟に行っていて、鹿の肉を持ってきてくれていました。その日に食べる鹿肉のさしみは美味です。冷凍して後で食べるときは、焼き肉で食べましたが、これも脂もくさみもなくて牛肉よりもおいしいくらいです。昨年、内科の同級生に会った時、鹿の生肉はE型肝炎になる可能性があるからやめた方がいいと言われました。ところで最近、猪、鹿が増えているようです。ローレル日田C.C.でもよく鹿を見かけます。戦後の高度成長期に森林を切り開いて、農耕地に拡大した場所が、過疎化で人間が撤退すると草原化して、野生動物のすみかになっているため、又、狩猟免許の所持者が高齢化のためか、減少している事が原因のようです。人が引けば動物が増えるというのが、自然界の原則だそうで、対策が必要です。
外部卓話 ㈱九州木材市場 代表取締役 田中昇吾様
㈱九州木材市場
代表取締役 田中昇吾様
《自社紹介》
○名 称:株式会社 九州木材市場
○所 在 地:日田市大字東有田1205-10(ウッドコンビナート土場)
日田市大字三和2476-10(三和土場)
○電 話:0973-24-3625
○事業内容:素材(丸太)の市売り、素材の委託販売、
山林買収・販売・経営
○創 業:昭和35年6月1日 1960年 創業56年
○代 表 者:代表取締役 田中昇吾
○敷地面積:本社 約12000坪
ウッドコンビナート土場 約9000坪
(平成28年4月より操業開始)
○保有施設:本社 高性能原木選別機2台 ホイルローダー2台 フォークリフト6台
ウッドコンビナート
高性能原木選別機2台 ホイルローダー4台 フォークリフト12台
その他高性能林業機械
○従業員数:27名
○年間取扱量: 平成24年 106,000立方メートル
平成25年 113,000立方メートル
平成26年 151,000立方メートル
平成27年 153,000立方メートル
《事業展開》
丸太をはい積みする仕事になります。売り上げは、はい積み手数料が7%。はい積みが「立方メートル」あたり1200~1300円程になります。これが商売の基本となっています。売り上げが一番大きかった年が平成7年に25億円で、取扱量は70,000立方メートルありました。昨年は、153,000立方メートルで16億円くらいなので、いかに丸太の値段が下がったのか分かります。手数料収入は減っていますが、はい積み料で何とかなっている状況です。最近は、山林購入にも力を入れています。自社で直接伐採し搬出して、素材生産を行っています。売りたいと思った時に、一番に私達に声を掛けて頂くかを常に考えています。
背景にあるのが、宮崎県日向市に年間50万立方メートルの木材を取り扱う工場が出来ました。ここは広島県に本社を置く「中国木材」という会社です。今まで日本で一番大きな製材所が栃木県の「トーセン」という会社で29万立方メートルの製材を取り扱っていました。その次が15万立方メートル位で宮崎県の製材所が続き、10万立方メートル前後が10社程度でした。いきなり断トツの1位の会社が日向市に出来たという状況で、今の倍の量の取り扱いを目標にしていて、九州の山林をすでに3000ha買占め、この先10000haまで広げようとしており、市場を独占する勢いです。また「中国木材」は、世界一の外資メーカーとの取引しており、外資材は「中国木材」を通さないと手に入らないのが実情です。結果、このような状況下では、宮崎県に丸太が集まらず、地場の製材所が困っているそうです。私達も日田の地場製材所が無くなると困るので、手を携えて地域密着で困難を乗り切りたいと思います。ここにチラシも作成していますので、皆さんからの情報をお待ちしています。
(輸出実績) 直接取引 大韓民国 年間2000立方メートル
商社 大韓民国 年間1000立方メートル
商社 中国 年間3000立方メートル
《参考価格》
○杉丸太価格帯(一般材)
・A材(直) 製材向け 14,000円 (構成比)30%
・B材(曲) 製材・合板向け 11,000円 (構成比)40%
・C材(大曲) 合板・輸出 9,000円 (構成比)20%
・D材(バイオマス) 未利用材証明書付 7,000円 (構成比)10%
○一般材桧丸太価格帯
・A材(直) 製材向け 17,000円 (構成比)30%
・B材(曲) 製材向け・輸出 15,000円 (構成比)40%
・C材(大曲) 合板・輸出 12,000円 (構成比)20%
・D材(バイオマス) 未利用証明書付 7,000円 (構成比)10%
・韓国輸出 桧丸太 2.4m 13,000円~16,000円
《日田市の森林概要》
日田市は北部九州のほぼ中央に位置し、福岡県・熊本県に隣接した地域です。日田市の面積は66,660ha。森林面積は55,299haで、日田市全体で森林率83%になります。森林の76%が人工林で、42,000ha。人工林の樹齢36年生以上が67%あり、28,009haあります。民有林が96%で、国・市・県有林が4%。民有林の蓄積材積は2168万5742立方メートルです。人工林のうち94%は、杉、桧で占めています。
《参考資料》
○2015年九州の港から中国輸出実績
大分港;33,091立方メートル 佐伯港;57,020立方メートル
伊万里港;15,961立方メートル 八代港;56,535立方メートル
会長の時間25 平成29年2月8日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
昨年末、統合型リゾート推進法案、いわゆるカジノ法案が国会で成立しました。その功罪は色々と言われましたが、今日はギャンブル依存について話します。これは精神疾患の一つで、診断名はギャンブル障害だそうです。日本には認知症患者より多い200万人の患者がいるそうです。日本には、現在もギャンブルが身近にあり、全世界では、ギャンブルのマシン数は250万台ですが、日本には、パチンコとスロットが500万台あるそうです。パチンコ産業は国民医療費と同規模で30兆円にのぼるそうです。ギャンブル障害の2大特徴は、借金を重ねること、金を工面するために嘘つきになることです。治療ですが、ギャンブル障害をするのを止めるのは、意志の問題ではなく、治療薬もないため、精神科で治療を要し、数年かかるそうですが、自然回復もあるとのことです。
会員卓話 「平和と紛争予防について」 橋本信一郎
「平和と紛争予防について」 橋本信一郎会友
平野プログラム委員長から、2月は「平和と紛争予防月間」だから、何か話をしてほしいと電話を頂きました。良く分からない紛争について考えてみるのも良いかぐらいの軽い気持ちで承諾いたしましたが、考えれば考えるほど難しい問題です。
RIのホームページを見てみましたら以下の事例が出ていました。
第5100地区(アメリカ): キプロスに住むイスラム教徒とキリスト教徒の互いへの偏見を解消するためのプログラムを毎年実施。若い世代の人たちが米国で共に生活し、帰国後にそれぞれの地域で平和構築と文化交流を促進。
・アルテンブルグ・ロータリークラブ(ドイツ): 難民が地域社会に馴染めるよう支援。地元のカフェにロータリアン、ローターアクター、弁護士や社会福祉士を含む地域住民が集まって、他国から逃れてきた人たちについて知識を深め、難民が仕事に就けるよう援助活動を実施。
ちょっと考えてみても、小は身の回りのトラブルから、宗教、人種、民族、富めるものと貧しいもの、貧困や餓えなどが、複雑に絡み合って紛争や戦争の原因となります。
NHKの「ダーウィンが来た」や「アニマル・プラネット」などを観ていると、地球上の海の中やジャングル等、ありとあらゆる所で生物が厳しい生存競争をしています。但し、動物は生きるために必要な争いしかしません。しかし、人間は脳が異常に発達したばかりに、欲望が肥大化し、様々な都合の良い理屈をつけるようになり、人間同士の争いが地球上で最も熾烈なものになりました。富を独占したり、被征服民を奴隷化したり、自分の信じるものだけが正しい、優れた自分たちが異教徒を支配するのは当然だ、とも考えるようになりました。
例えば、民主主義の発祥の地といわれるギリシャで、学者アリストテレスは「人間には生まれながらに知性に欠けた人々がおり、そうした人々は『奴隷であることが有益』で『正しい』ことだ」とまで言って奴隷制を擁護しています。ローマ教皇ニコラウス5世は1452年、アフリカの地中海沿岸部を征服したポルトガル王アルフォンソ5世に対して、異教徒を永遠の奴隷にする許可を与えています。人種差別と奴隷化にお墨付きが与えられたのです。
ヨーロッパ人がアフリカ大陸、南北アメリカ大陸、アジアでやってきたことは、例えば、インカ帝国を襲ったピサロらの悪行を、従軍司祭として見たラス・カサスは「この四○年間にキリスト教徒たちの暴虐的で極悪無慙な所業のために男女、子供合わせて1200万人以上の人が残虐非道にも殺されたのは全く確かなことである」と述べています。(ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』)
その波が日本に押し寄せたのが、天文18(1549)年のポルトガルの宣教師フランシスコ=ザビエルの到着でした。ザビエルは、日本を強力なキリスト教国家にしてポルトガルの支配下に置こうとしました。しかし、戦国時代で戦い慣れていた信長や秀吉・家康は、彼らの企みを見抜きました。信長は宣教師たちがキリシタン大名を育てているのを知り、布教を許したのは「我一生の不覚也」と後悔しましたが、鉄砲部隊や鉄製軍艦などで宣教師を威嚇して「日本は征服が可能な国土ではない」と諦めさせました。
ポルトガル人たちは布教のかたわら、日本人奴隷を海外に売り払っていました。秀吉はイエズス会の宣教師ガスパール・コエリョに対し、「何故、ポルトガル人は日本人を奴隷とするのか」と激怒、詰問しています。さらに教宣教師たちが、九州のキリシタン大名を焚きつけて寺社を焼かせているのにも激怒し、ついに宣教師追放令を出しました。日本がフィリピンやメキシコのようにならず、明治まで植民地されなかったのは、信長や秀吉、家康の正しい洞察力と判断のお蔭だといえます。
最近ではヨーロッパにおけるイスラム難民の大量流入による対立があります。イギリスがEUから離脱したのも流入してくる移民の問題がありました。トランプ大統領の不法移民の入国制限も同じ問題だと思います。カナダのトルドー首相は、トランプ大統領の入国制限に関して「信仰に関係なく、迫害やテロ、戦争から逃れた人をカナダは歓迎する、多様性(DIVERSITY)は我国の強みだ」だとツイッターしましたが、このDIVERSITYという言葉こそが、EUに大混乱を引き起こしています。
いくら多様性を掲げても、長い時間を掛けて、歴史や文化、医療制度や社会福祉制度を作り上げてきた元から住んでいる住民は、ニューカマーに自分たちの生存圏(テリトリー)を侵されると恐れと怒りを感じます。多様性の中のギャップ、差が大きければ大きいほどトラブルは大きくなります。人間は自分たちの持つ権利が侵害されると、排除しようとするものなのでしょう。これは生物の性(さが)ですからどうしようもない。理想を言えば、一つ屋根の下に諸民族、緒宗教が仲良く住むのが理想でしょうが、多様性のギャップを埋めるのはなかなか難しい。
とすれば、紛争が起きるのはやむを得ないことを前提として、国連の平和維持活動(PKO)のように可能な限り予防すること、発生しても出来るだけ大事にならないようにすること。難民が出たら、出来るだけ現地で生活や復興の支援をすることなどが、現在、出来うる最善の方法なのではないでしょうか。
また、我々は、まず、個人としても国家としても、独立と自由を失わないようにすることです。まず自分たちが確りした国づくりをして、世界平和に貢献していくことが重要だと考えます。
会長の時間24 平成29年2月1日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
先週は雪の話をしましたが、最近の天気予報は気象衛星のおかげで正確になっています。1月24日には、H2Aロケット防衛通信衛星が打ち上げられましたが、昨年の11月2日に気象衛星ひまわり9号が打ち上げられています。気象衛星は、東経140度日本の上空の静止軌道上に配置されています。宇宙ステーションは400km上空ですが、静止衛星は高度36000kmを地球の自転と同じ向きに周回しているため、同じ位置に止まっている事になります。可視光線、赤外線を利用して、雲や海面水温の分布を観測し、上層の風の流れなどの情報を2.5分に1回映像を送ってきています。気象庁は、30分ごとに実画像を公開していて、おかげで仕事やレジャーに大変恩恵を受けています。