10月, 2020年

11月の例会

2020-10-28

・11月 4日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
会員卓話 ロータリー情報委員会 白石章二委員長


・11月11日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
外部卓話 日田警察署 足立竜二署長


・11月18日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
会員卓話 ロータリー財団委員会 佐竹享委員長


・11月25日(水)午後0時30分
年次大会 パスト会長会

会長の時間12

2020-10-28

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

男子の本懐


 本日は本年度第1回の職場例会です。例会場として場所をお貸しいただいた井上酒造様、本日はありがとうございます。
こちらは私が申し上げるまでもない日田の「老舗 酒造会社」です。単に1企業であるというだけでなく、江戸期より日田の経済、文化をけん引してきた日田市の顔であると申し上げても過言ではないでしょう。そして御当家は大正中期より昭和7年に至るまで、日本の政治、経済の分野で活躍した日本銀行第9代並びに第11代の総裁にして、第2次山本内閣の第23代大蔵大臣、昭和に入って濱口内閣、第2次若槻内閣時の第30代大蔵大臣として、昭和の大恐慌時の金融政策を指導した井上準之助氏の生家とお聞きしております。各種文献で調べますと当時の経済情勢は現在と酷似しているように思えます。氏については様々な評価がありますが、そのことは皆さんでそれぞれ評価してください。氏をモデルにした小説に城山三郎の「男子の本懐」というものがあります。この本によると井上氏は非常にダンディーであったそうです。アメリカ在勤の経験から、日本にも健康な紳士のスポーツが必要と、ゴルフを普及させた功労者です。関東最古のゴルフ場である駒沢ゴルフ・リンクス(現在は、駒沢オリンピック公園となっています。)は地代をほとんど一人で負担して発足させました。また横浜の程ヶ谷カントリー倶楽部の発起人にもなりました。彼が凶弾に倒れたときアメリカに注文してあったドライバーが届き、これを納棺したそうです。大蔵大臣に就任する際には、国民に不人気な緊縮財政を敷いて命を全うした者はいない。と言われる政策を実行せざるを得ない立場におかれ、死を覚悟していました。

私は以前ǸHKでこの放送を見て、その内容に感激したことを今日の職場例会で思い出し、「男子の本懐」を取り寄せ精読して感激を新たにしたところです。断然この本を読むことをお勧めします。


本懐とは、辞書によりますと、前からかくありたいと願っていた事柄と記されています。つまり「男子たるものかくのごとく生きていきたいもの」という表題と解しました。最近、明治時代の偉人といわれる人たちに関する本を読むと、共通するものがあります。私の好きな七言絶句の漢詩で説明すると「男子、志を立て郷関を出ず、学もしならずんば、死すとも還らず。骨を埋ずむ、豈にただ墳墓の地のみならんや、人間到る所に青山あり」。
即ち、高い志をもって故郷を出たならば、石にかじりついてもその志を達成するぞという心意気を示した漢詩で、このような熱血漢が明治の時代に沢山いたことがわかります。交通網も未熟な時代に、今、わしたちが目にしているこの川を、この山を、この空を見て育った少年が、自らの足のみを頼りに上京し、天下、国家のために働いた。そん偉人の人生を俯瞰しながら、「男子たるもの、かくありたいもの」と及ばずながら感じているところであります。

会長の時間11

2020-10-21

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

民主主義を考える。

 


 米国の大統領選挙が近づいてきました。民主主義の鏡のように言われてきた国の選挙ですが、一言でいうと「酷い」の一語でしょう。ただ、ただ、相手の悪口の言い合いにしか聞こえません。「人民の、人民による、人民のための政治」の根幹は選挙です。それぞれの候補が、それぞれの所感により政策を民衆に訴え、より多くの支持を集めた者が民衆の代表に選ばれて、公平に民衆のための政治を行うというのが、米国流の民主主義だと思っていました。自分と自分の支持者のための政治を行おうとするなど言語道断です。今の2人の候補の主張は、聞くに堪えないものであり、他国の政治体制に口を挟む資格はありません。


心すべきはトランプ流の民主主義を称賛する指導者が、国際社会の指導者の中に多数存在し、少なからぬ人々の支持を得ているということであります。

民主主義の最終的決定方法は、審議を尽くした上での多数決です。しかし、多数の異見が正しいということではありません。ここのところをはき違えている人が多く居ます。多数決や全員一致ということが誤った方向に導いた事例は歴史上多々見られるところです。


政治をつかさどる者や、各組織におけるリーダーは自分と違う意見を大切にしなければなりません。

日本の政治に目を向けたとき、自分と違う意見を排除する場合その理由を、丁寧に国民に説明するべきです。批判に対して「それは当たらない」「それは関係ない」などという会見は「おごり」の典型であります。速やかに国会を召集し、野党との論戦を通じて国民にその意とするところを明らかにすべきでありましょう。数を頼んだ国政の運営はあってはならないと思います。

日田市にプロパンガス インバーター発電機5台寄贈

2020-10-16

別府北RC、広島北RC、杵築RC、2720地区事務所からいただいた義援金・お見舞金を使い、同発電機を寄贈しました。
市と協議しプロパンガスを繋げばすぐに使え、長期保存も考慮した同タイプに決定。

10月16日、井上会長、頓宮幹事、三苫社会奉仕委員長が市長室にて、目録を原田市長に手渡しました。

 

会長の時間10

2020-10-14

日田ロータリークラブ会長 井上太香美


今日は文学的なお話をします。先日岩手県に行ったことをお話しましたがその続きです。
岩手県は歌人石川啄木の生まれ故郷です。若かりし頃、歌集「一握の砂」に魅了され、いつか彼の生誕の地である渋民村(現 盛岡市)を訪ね、その息吹を感じてみたいと願っていました。盛岡駅の駅舎の正面口には「啄木」という文字が掲げられており顕彰されています。
私は短歌が大好きです。ロータリーの友や新聞雑誌の歌壇を見て感激したり、憤ってみたり、自分で詠んで自己満足したりしています。短歌は万葉の昔から、貴賤を問わず31文字(みそひともじ)で心の機微や情景を表現できる文学で、世界に誇れるものではないでしょうか。
石川啄木の歌集一握の砂は、その中にある作品の一つ「命なき砂の悲しさよ さらさらと 握れば指の 間より落つ」からとった表題です。この歌集の作品はどれも写実的で、私自身の実体験として感ずるものが多く、時には励まされこともありました。疲れたときは、「はたらけど はたらけど 猶わが暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」ということもありました。 「石をもて 追はれるごとくふるさとを いでし悲しみ消ゆることなし」生活が破綻すればこうなるぞと自分を戒める詞でありました。「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとのやまは ありがたきかな」という作品は帰省の度に感じました。「ふるさとの訛りなつかし停車場の 人込みの中に そを聞きに行く」都会に出て聞くふるさとの訛りは涙が出るほど懐かしいものです。友人たちに取り残されたような気がした時には、「友がみな 我よりえらく見ゆる日よ 花を買いきて妻と親しむ」というのを実践したことがあります。「たはむれに 母を背負ひてそのあまり 軽きに泣いて3歩歩めず」は誰しも感ずるところがあると思います。彼の生活態度については、様々な批判がありますが、いずれにしても思うに任せぬ生活を表現した歌には、共感できる面が多くあります。彼が見たであろう渋民村の情景は、聖地を訪れたかのような深い感動を与えてくれました。

会長の時間9

2020-10-07

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 古希を過ぎますとどうしても記憶力の低下というものが気になってきます。

確かに度忘れというものがひどくなります。知った人なのに名前が出てこないとか、いらいらすることが増えてきます。そこで私の記憶力低下予防策をお話しします。

平成22年より、新聞のコラムの書き写しを実践しています。読むと数分で終わるコラムですが603文字、書き写してみると速いときで30分、集中力が薄れると40分ぐらい、時々睡魔に襲われて文字が乱れてしまうことも多々あります。全文を一字も間違えず写すことができるのは、10回に1回ぐらいです。私はだれの目で見ても悪筆ですが、10年近く毎日毎日、昨日よりも美しく書き写したいと念じながら書き写してきたせいか、確かに字の形も変わってきました。(上手になったとは言いません。)その他時事のニュースも記憶の中に残っているようです。ただ、書いても書いても漢字を覚えられないのには驚いています。


それから書き写しを継続していると、筆記用具の良し悪しさが解るようになります。30分以上文字を欠く場合、ボールペンでは手が疲れてしまいますから筆記具は万年筆に限ります。思えば初めて万年筆を手にしたときは急に大人になった気がしたものでした。私たちの世代が過ごした学生時代は、パイロット、プラチナ、セーラーなど万年筆メーカーの全盛期でした。パーカーの万年筆を手にしたときの喜びは何物にも代えがたいものでした。

そんな私が昨年得た情報に“オオイタ・メイド・ジャパンいうものがありました。先日当クラブの中野会友が卓話の中で紹介した万年筆です。大分銀行さんの経営説明会でカタログを頂き、中野哲朗会友の前任者である佐藤克之さんにお願いしました。これが現物です。この藍色を出すのに苦労したと聞いています。実際に手にすると適度の重さがあり私はとても心が和らぎます。何よりもお値段が素晴らしい、とても粗末にはできません。ただ難を言えばこの万年筆には留め具がありません。つまり持ち歩くものではなく。デスクに置いて使用するものであるということでしょうか。


昨年岩手県の久慈市に行ったときに、同市の「琥珀博物館」目にしたもの、同じメーカーが琥珀をペン軸に使用した製品を、10万円で販売していました。そのケースが木製で高級感に溢れていました。私が愛用しているこの万年筆が、木製の化粧ケースに入っていたらもっと満足できるのにと、そこだけがちょっと残念です。

 

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