5月, 2022年
6月の例会
・6月1日(水)午後12時30分 日田市のマリエール オークパイン日田
クラブ協議会
・6月8日(水)⇒ 9日(木)に変更 献血例会 日田市役所 ゆめマート日田店
・6月15日(水)年度末夜間例会
・6月22日(水)午後12時30分 日田市のマリエール オークパイン日田
最終例会 会長卓話
会長の時間29
日田ロータリクラブ会長 河津龍治
決算
上場企業の決算発表がピークを迎えています。資源高や円安が追い風となり、今年の3月期に最高益となった企業の比率は30%と約30年ぶりの高水準になったようです。当社も、売り上げが30億円を超え、適正な利益も確保することが出来ました。決して草野家住宅やローレル、YKTの工事で儲けたわけではありません。
30億以上売り上げているのは、日田市内でも5社程度しかいません。当社は他の建設会社と違って、国土交通省の仕事を直接貰って、工事を行います。工事では当初設計で見ていないことがいろいろ出てきますが、全て変更で見てくれます。1億円の工事が2億円になったりします。しかし、他の建設会社は大分県や日田市の工事がほとんどで、国から予算を貰って工事をしていますので、変更はほとんど見てくれず、泣き寝入りをしているのが、現状です。
では誰でも国が発注する工事が出来るかというと、はっきり言って出来ません。全て、建設会社には点数が付いていて、売上高、利益率、技術者の数、会社の成績、現場に貼り付ける技術者の点数など、いろんなことが加味され、入札を行います。日田市内で道路関係の国土交通省の仕事をしているのは、当社だけです。河川関係は当社以外で後1,2社です。大分県下でも国土交通省の仕事をしているのは、十数社だけです。当社は建築も含め、20ヶ所以上現場がありますが、そのうち国土交通省の仕事は6ヶ所で、利益の大半はこの6ヶ所から出ています。
しかしこうなるまでには長い歴史と努力があったわけです。私が小学生の頃、三芳小学校の周りには、下筌松原ダムの関係で、当時は建設省と呼んでいましたが、平屋建ての官舎がたくさんありました。母は毎年、引っ越し時期は手伝いで大忙しです。親父は毎晩、毎晩接待で飲み周り、顔を合わせることはありませんでした。私は建設省の子供が転校してきたら、いじめに遭わないように守ってやるのが役目で、当時から営業をしていたわけです。私は学校を卒業し、人吉の会社で川辺川ダムの工事に携わりました。当時、建設省の方は、親父と飲んで回った人がほとんどで、河津の息子かということで、大変かわいがって貰いました。建設省のダム技術者はダムばかり回るようで、下筌松原ダムから川辺川ダムと流れていったようです。我々建設業は普通の製造業と違って、現場所長の技量に左右されます。1億の現場で1千万残すか、1千万赤字か、所長次第です。その為には高い給料を出して、優秀な社員を雇わなければなりません。給料が高いと、Uターンして来た人たちは、必ず当社に声をかけてくるようになります。その中には、国立大学をでて、大手企業でばりばり働いた方もいます。社内では競争が激しくなります。国土交通省の仕事をすれば、利益が出るのですが、県や市の工事に比べ、書類も多く管理が大変で、検査が終って80点以上取らなければ、次の入札に影響すると言うことで、必死です。だから社員の中には給料は下がっても良いから、県か市の仕事をさせてくださいという方もおります。うちの社員は他の会社の社員に比べ優秀ですが大変です。だから給料も良い分けです。「金を残して死ぬ者は下、仕事を残して死ぬ者は中、 人を残して死ぬ者は上」という言葉がありますが、全くその通りです。当社は人に最大限の投資を行っています。
会長の時間28
日田ロータリークラブ 副会長 石松雅彰
本日の例会は、職場例会として武内会友の「秋子想」にお邪魔して開催される予定でしたが、諸事情により急遽通常例会へと変更になりました。
河津会長より、会長代理を行うようにご指示を頂いていましたので、職場例会に因んで、職業奉仕について話をしようと思って準備をしていました。
通常例会に変更にはなりましたが、せっかく準備をしていましたので大変申し訳ありませんが、そのまま話させていただきたいと思います。
会長・幹事や職業奉仕委員長を経験された会友の皆さんはすでにご存じのことと思いますが、ご辛抱頂いて少しの時間お付き合いをお願いいたします。
2720地区では2014年度に、当時 地区職業奉仕部門長であった前田眞実(パストガバナー)が初めて「職業奉仕ハンドブック」を作成し、職業奉仕の焦点や沿革、具体的な活動内容などを紹介しています。
先日の地区研修・協議会においても強調されていましたが、ロータリーは職業奉仕を金看板としてこれまで発展を遂げてきた。これは、他の団体には存在しない唯一のものであり、高い職業倫理を重視した活動の原点を忘れずに、様々な奉仕活動に邁進すべきとしています。
ハンドブックでは、職業奉仕の焦点・核となるものとして3点が示されています。
一つが、あらゆる職業において最も高度の道徳水準を守り、推進すること
二つ目に、あらゆる有用な職業の、社会に対する価値を認めること
三つ目に、自己の職業上の手腕を、社会の問題やニーズに役立てること
としています。そして、このことは2010年度版 手続要覧第7章に関する声明として記されていると紹介しています。
次に、職業奉仕の沿革についてです。
ロータリーは創設以来、高い職業倫理を重視してきましたが、1910年の第1回ロータリー大会において「最もよく奉仕する者、最も多く報われる」の標語が紹介され、1915年のサンフランシスコ大会において「ロータリー倫理訓」(いわゆる職業倫理規定)が採択されました。
なお、この倫理訓は内容が厳しすぎることや表現方法についての批判が続出し、1951年にロータリーのあらゆる文章から削除されました。
しかしながら、その内容は職業奉仕の真髄に迫るものとして復活を望む声も多く、RIは1989年、これに代わるものとして、内容に大幅な修正を加えた「職業宣言」を採択しました。この宣言も、2013年からは「ロータリーの行動規範」として変更され今日に至っています。
次に、我々になじみの深い「四つのテスト」についてです。
1932年に、ハーバードJ.テイラーが39歳で倒産寸前の会社再建を任さ
れたとき、モラル向上の方法として“言行はこれに照らしてから”の「四つのテスト」を考案しました。
以来、この創案は改変されながらも現在の「四つのテスト」として職業奉仕にふさわしい職業倫理訓として認められています。
因みに、彼は1954~55年度のRI会長を務め、その折、この著作権もRIに譲渡したそうです。
やはり、歴史に名を成す人は違うな~と改めて思いました。
そして、これらロータリーの歴史や動きを知ることは、なかなか面白いことだと感じました。
最後に、職業奉仕の活動分野についてです。
ハンドブックでは、奉仕活動を5つの分野に整理してあります。
- 1,職業情報…外部講師や会員卓話、会員の事業所見学(職場訪問)等
- 2.就職相談…青少年のための職業情報、職業相談会の企画等
- 3.職業指導…中小企業育成(事業の開始や拡張の支援)、従業員への支援、専門職の育成、障がい者のための職業機会の創出等
- 4.職業活動の表彰
- 5.ロータリーボランティア…クラブと地区が奉仕プロジェクトのために地元では得られない専門知識や技能を持つボランティアを見つけるための支援等としています。
日田ロータリークラブでも、これらの分野において、たくさんの活動を行っていますが、このように活動を体系づけると分かりやすく、活動の意義や必要性を改めて認識できると思います。
私もロータリー歴12年なりますが、本当に知らないことが多く、これからも勉強していきたいと思っていますので、ご指導、ご協力よろしくお願いいたします。
会長の時間を終わります。