12月, 2020年

会長の時間19

2020-12-23

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 毎週会長の時間にお話をさせていただいています。スムーズに原稿がまとまるときもあれば、どうしてもまとまらないときがあります。そんなときに頼りになるのが「ロータリーの友」です。今日は12月号の中より、「世界のクラブの例会は今」という記事を活用します。

まずイギリスのクラブです。2020年10月現在、ロンドンではオンラインで例会が行われています。チャリティー文化が根付くイギリスでは、多くの人たちがいろいろな形で日頃から人々に貢献する活動をしています。ウイルス禍の下でもできる範囲の奉仕を日々心掛けています。オンライン例会の為会う機会は減りましたが、運動がてらに公園に散歩に行くときには声をかけるなど、工夫して会う機会を作るようにしています。

インドでは、ほぼすべてのクラブがオンライン例会を行っており、多くの会員や地区のリーダーに好評です。その理由の一つが、旅費がかからないため、世界中から優秀なスピーカーの卓話を聴くことができるからです。うまく活用していますね。

ドイツでは、3月23日からロックダウンが始まり、地区の行事やクラブの例会もオンラインになりました。地区内57クラブ中52クラブ、91%という実施率の高さは、ホテルや飲食店はすべて休業、公共の場や自宅では、最大2家族までしか集まることが許されていないため、オンライン以外に集まる方法が無いからです。ドイツでは違反すると罰金を取られます。ちなみに第2波の時点では、マスク未着用の罰金は250ユーロ(約3万円)複数回違反すると500ユーロ(約6万円)が課せられるそうです。

アメリカのユタ州プロボRⅭは、3月から7月までオンライン例会をしました。最初のうちは使い方がうまく分からず、参加したくてもあたふたしているうちに終わってしまう会員もいましたが、あまり気にせず、次回の例会こそは参加しようと、旺盛なチャレンジ精神で臨む人が多くいました。クラブでは年に一度例会場でのゴルフ大会、冬にはスキー例会を行っています。残念ながら人と接するような活動はできないので、奉仕活動は寄付が中心になっています。

ブラジルの状況です。3月中旬、すべてのクラブがオンライン例会を導入しました。時事問題やロータリーをテーマにした卓話を基に、人道的なプロジェクトについて話し合ったりRI会長のテーマや地区の目標を達成する方法について討論したりしています。

 4か国の事例が紹介されていますが、共通している点は、オンライン例会の開催です。しかし、パソコンが苦手の会員も在籍しており、例会への参加から遠ざかっているという事例も紹介されていました。日本でもオンライン例会の話題はありますが、定着しているとは聞きません。私も何度かオンラインの会合に参加しましたが、その感想として空気をつかんでいるようで、何か手ごたえというものを感じることができず、足が遠のいています。

でも、これからの時代好む好まざるを問わず、オンラインに慣れていくということが、ロータリー活動はもとより、すべての活動に必須なものになっていくように感じます。

1月の例会

2020-12-23

・1月 6日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
新年会長卓話

・1月13日(水)休会になりました 午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
職業奉仕賞授与式 麻生小児科院長

・1月20日(水)休会になりました 
会員卓話 親入会員卓話 石井宏幸会友(花月園副園長)

・1月27日(水)休会になりました 午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
会員卓話

会長の時間18

2020-12-16

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

年末になると、喪中はがきが送られてきます。少し前までは両親が亡くなったという内容が多かったのですが、昨今は同年代の人や友人が亡くなったという内容のものになってきました。

今年一番ショックだったのは、高校時代の同級生が亡くなったという知らせです。その知らせには、遺族の住所が記載されていませんでした。書かれていないということは、あまり良い知らせではないことです。幸いにメールアドレスがありましたので、送ったところ奥さんから返事がありました。結果は思った通りでした。

 彼は山形県の出身で、中学卒業後集団就職で東京に出てきました。印刷会社に就職して、私と同じ高校の定時制に入学してきました。当時は、毎年3月になると日本各地から臨時列車を仕立てて中学を卒業したばかりの少年少女(まだ若者といえない)が都会に就職してきました。別名「金の卵」と呼ばれたものです。金の卵などと呼ばれるとよっぽど貴重品のように感じますが、今思うと大変な差別用語ではないかと感じます。即ち、安い賃金で、文句も言わず、使い放題に使える。ちょうど何年か前の外国人実習生と同じようなものです。

ただ、夜間に高校に通わせてもらえた者は幸せだったのかもしれません。彼は卒業後千葉大学に進学しました。卒業後にクラスメイトの奥さんと印刷会社を起業しましたが、誰一人知り合いもいない都会で、会社を興すには、相当な苦労をしたのではないかなと、同じように自営業をしている自分には思えました。千葉市内に住居を構え、息子二人を育てあげて、これから安穏な日々を送るものと思い、「夫婦で九州に遊びに来いよ」と年初に伝えたものでした。

会社を興し経営し、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで頑張って、最後にすべてを失った。君の人生は何だったのかと問いかけたいところですが、今は「君は君の人生をまっとうしたんだね」という言葉を贈って冥福を祈りたいと思います。

関白 秀吉の辞世の句

 露と落ち 露と消えゆく わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢

 

会長の時間17

2020-12-02

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 


今日は、私が活動している行政相談委員についてお話します。先日の日田市制80周年記念式典において、10年以上委員経験を有する者として、私と元委員の4名が感謝状を頂きました。

行政相談委員の知名度は極めて低く「ゴリラ大分」以下です。お手元にお配りしてありますパンフレットに記載されているような相談を受けるのが主な役割です。


現在日田市には6名の委員がいます。それぞれに担当区域があり、私が旧日田市、旧日田市と大山町を掛持ちしている方が1名、天ケ瀬町と3津江に各1名が配置されています。常時相談受付となっていますが、月に1回、市役所並びに各振興局で定例相談日を設けています。旧日田市において毎月25日を中心に開いています。行政に対する苦情や困りごと相談となっていますが、相談内容は多岐にわたっていまして、家事紛争、金銭問題、近隣トラブル等いろいろあります。もちろん穏やかでない方のクレームもあり、定例相談日は朝から緊張します。手当は一切ありません。文字通りのボランティアです。ただ、無報酬のボランティアであるからこそできる仕事でもあります。というのは、私たちが直接解決してあげられることは滅多にないのです。簡単に言えば相談の交通整理員のようなものです。「この相談はあちらへ」「その相談はこちらへ」「その問題は裁判所」「DVですか?それは警察ですね。」と、このような形で処理しています。深く沈んだ様子で相談に来られた方がいました。じっと話を聞いてあげました。すっきりした表情で帰って行かれました。意見を具申してこられる方もいます。最近こんな意見を寄せられました。「市役所が毎日コロナの放送をしてるよね。大分市で発生しました。別府市で発生しました。気をつけましょう・・・・。でもね、日田の感染経路は博多が主でしょ。浮羽、朝倉、久留米の情報がまるで無い。行政組織上そうなるというけど市民に不必要な情報を押し付けて仕事をした気になっている。これでいいのか」。なるほど、ごもっともな意見ということで担当部署に回しておきました。その回答はというと? 皆さんご推察のとおりです。


平成15年の4月に就任して18年目になります。大分県内の相談委員のほとんどが行政経験者、行政の空気に染まっていない私たちは希少価値があるそうです。

 今までで一番忙しかった相談日は、平成29年の水害時の相談です。小野と大鶴に相談所を設けたのですが、70組以上が来場するという事態となり市内の全相談員や大分の評価センター職員も動員しての対応となりました。全国を回っている所長もびっくりしていました。

行政相談員になってよかったなと思うことは、霞が関の本省に入れたことです。役所の数は多々ありますが、総務省本館に入れる民間人はそんなにいません。独特の緊張感があります。公務員多しといえどトップクラスとなるとちょっと違います。私はこの

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