5月, 2017年
会長の時間38 平成29年5月24日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
今日は日田木材協同組合を職場訪問させていただきました。瀬戸会友には、大変お世話になります。会長の時間も残すところ数回となりました。「ロータリーの友」5月号に載っていた「友」編集長の話の引用です。「ロータリーにノーはない」というのは、皆さんご存じだと思います。ロータリーの委員や仕事を依頼された時に、要は断ってはいけないということですが、これは、あなたなら「やってくれる」とその能力を信じている証でもあると思います。一昨日には次年度の理事会が開かれ、諌山年度も着々と準備ができています。会長、幹事から依頼がありましたら是非協力してください。
職場例会 瀬戸亨一郎理事長(会友)
職場例会
日田木材協同組合
瀬戸亨一郎理事長(会友)
この会館は、平成3年の台風で日田の木々に大きな被害が出ました。歴史的な木々をそのままにしておけないということで、その木々を使い平成5年に建てられました。20数年経っていますが、この会館をどのように利用するかが話し合われており、現在は小学生の社会見学に使われている程度です。観光的に使う知恵が、なかなか浮かびません。豆田町の近くに建っていたらとか、川の近くにあったらいいと言われますが、中々難しく今日皆さんの考え・知恵を頂ければと思います。小学生が見学に来た時、質問をします。1つは、大きな木はこの会館の中にいくつあるでしょう?と尋ねます。2つ目は、丸太の代金を非常に気にします。平成5年当時、丸太と建設費はほぼ同額でした。現在、丸太の値段は暴落しています。建築様式が変わった事が大きな理由です。
日田の木材を語る上で避けて通れない歴史上大切なことは、水運が発達していたことです。このことが、林業を盛んにした最大の原動力と言われています。日田から下流へ筏を流し、2~3日掛かって大川市へ運ばれていました。結果、家具の一大生産地となりましたが、当時の日田の木材と水運があったからと言われています。しかし、昭和28年の夜明けダムの建設で筏流しが出来なくなってしまいました。奇しくも、陸運が発達してきていた時代でした。九州電力からの補償金で、今のサンリブの駅前一等地を先人達は購入しています。陸運が発達して来ていたとはいえ、トラックではなく貨物で運ぶことが主流になりつつあったので、貨物に載せる拠点として組合会館を移しています。
補償金を散財せず、後世のために資産を残してくれた先人達には、感謝の気持ちしかありません。日田は木材の町ですねとよく言われます。起こりは、400年~500年前で日田の一番古い杉は、「宮園津江神社」に使われています。それより古い木はありません。
本格的に林業が発展して行ったのは、江戸時代に奨励されたことが大きい。日田木材協同組合は、設立が明治15年になります。富岡製糸工場が明治5年ですので、遅れる事10年、現在140数年の歴史を持っています。同業組合法が出来る前に出来た団体ですが、木材の隆盛を極めた時代もありましたが、現在は地盤沈下が激しくなって来ています。しかし、木材に従事している方々は日田市内の産業を見ても突出していますので、日田は木材なしには語れない町になっています。
里山散策報告会
里山散策報告会
青少年世代奉仕委員会 吉冨今日子委員長
平成29年3月29日㈬朝から小雨模様で開催も心配しておりましたが、開催時間が近づくにつれ、肌寒さを少し残しながらの雨上がりになりました。天瀬町運動公園北側の山林で里山散策が無事に終了しました。子供たちが自然の山に触れ合う機会が少なくなってきているので、自然の良さ、山の役割を少しでも経験してもらいたいと思い、ロータリークラブが計画したものです。今回は講師に日隈巌様にご協力いただき、参加者は咸宜小児童27名、石井小児童1名、小野小児童1名、三芳小児童3名、藤蔭高校インターアクトクラブ生徒6名、顧問梶原先生、ロータリー関係者、保護者あわせて総勢74名になりました。10時に開会して、会長挨拶、注意事項、コースの説明をして10時20分にスタートしました。8班のグループに分かれて、約3分間隔で出発していきました。コースは約3キロで、地図を片手に途中のチェックポイントでは、木の種類、高さ、樹齢などのクイズ形式をグループで相談しながら散策していきました。
12時には全員無事に戻って来て、B&Gセンター2階の道場で班ごとに、お弁当を食べました。
午後は1時から日隈講師のお話で、木の種類、山の役割等々の話に子供達も興味深く聞き入り、男子児童からは盛んに質問も出ていました。その後は、日田ロータリークラブの織田莊太郎会友による手作りの里山散策紙芝居があり、児童たちも盛り上がりました。
最後に一番感じたことを絵に描いてもらいました。見て廻っていると、それぞれの年代ながらで感じたことを真剣に描いている姿を見ていると、この企画をやって良かった、と思いました。絵については、日田美術協会会長の尾形光紀様に審査していただきました。
当日は日隈講師、インターアクト、里山会場提供の織田会友、実行委員会をはじめとし、会友の方々は大変でしたが、関係者の皆さんのご協力のおかげで、子供達も怪我もなく、楽しんでもらえて無事に帰すことができました。子供達の思い出の1ページになれば幸いです。
織田莊太郎 会友
里山散策は、今回で3回目になります。1回目は平成23年3月。2回目は、平成27年3月に行われました。
1回目は、私がロータリーに入会して4年目の春でした。ロータリーのことが分からず新世代委員長として、里山散策の事業を務めました。この時、「この様な事業は安全に終わって何ぼ」と学びました。
2回目は、松本会友が責任者で、車・人員の手配、児童の募集等、大変大きな役割をされていました。
そして今回、3回目は吉冨会友が責任者となり、2回目同様ご苦労されたと思います。里山散策は、進化を遂げています。特に今回は実行委員会を立ち上げ、役員を決め、計画段階から準備されてきたことです。今までコース作りが大変でした。しかし、今回は役員が芝刈り機を持ち込み、コース整備に尽力して頂きました。子供達の教材として、木の輪切りを行ったのですが、適当な木を探すのに苦労しました。調達した木の輪切りをお願いしている方が、私より1回り年上の方なので頼みづらくなっています。どなたか木工関係で知り合いの方がいれば、紹介下さい。何故春がよいか?それは暑くない・寒くない・虫がいない・ヘビが出ないの良いことづくめで春を選んでいます。今年初めて、子供達に付き添ってコースを回りましたが、子供達は、私の想像していた以上に勇敢に対応し、活発に活動し散策を楽しんでくれたことが、大変嬉しく思いました。
外部卓話 日田市教育長 三笘眞治郎氏
日田市の教育の現状と課題
~「未来を切り拓き、ふるさとを
愛する人づくり」をめざして~
日田市教育長 三笘眞治郎氏
○学校・児童数生徒数の変遷
平成16年度 小学校(学校数 36 児童生徒数 4,545)
平成29年度 小学校(学校数 18 児童生徒数 3,617)
平成16年度 中学校(学校数 12 児童生徒数 2,422)
平成29年度 中学校(学校数 12 児童生徒数 1,812)
○これからの時代は、
1)少子高齢化 2)グローバル社会 3)情報機器・AIの進化
求められる教育として3つの力が必要になってきます。
「知」・・・未来を切り拓く力→学力の定着、学習意欲の向上を図る
「徳」・・・ふるさとを愛する心→地域の魅力を学ぶ校外での体験活動
「体」・・・健康・体力作り→運動の日常化・習慣化につながる一校一実践の推進
○日田市教育大綱
○学力向上対策
※授業改善・補充学習・家庭学習による取り組みの推進
①授業改善
・つけたい力を明確にした「新大分スタンダード」に基づく授業改善
・教科の特質に応じた問題解決的な展開の授業改善
・生徒指導の3機能を意識した児童生徒の主体的な授業改善
・習熟の程度に応じたきめ細かな学習指導の授業改善
②補充学習
・児童生徒の習熟の程度に応じたきめ細かな補充学習・個別指導の工夫・改善
③家庭学習
・授業と連動した家庭学習の推進
・学校・家庭・地域の協働による「重点的取組」「取組指標」の検証・改善
○日田市独自の取組み
①小学校漢字検定 4年生(原則全員受験・全額補助)
5・6年生(希望受検・半額補助)
②中学校英語検定 1年生(原則全員受検・全額補助)
2年生(希望受検・半額補助)
③小学校イングリッシュサマーセミナー
小学校1~6年生(希望者)
○咸宜園教育の理念を生かした学校教育活動について
○体力向上に向けての目標と対策
①「わかった」「出来た」を実感できる授業づくり
・体育専科教員の指導による授業改善
・授業の一部に運動能力の調査項目に準じた内容を実施
②運動の日常化・習慣化を図る
・運動への意欲が高まる「一校一実践」の設定と工夫
・学期に1回以上、「一校一実践」の取組み内容の見直しと
改善・充実
③「運動が好き」の割合を高める
・「日常的・繰り返し」「短時間」「ゲーム性」をキーワードとした
体育的活動の設定
・児童会や生徒会が主体となる全校学年レクレーション、
同年齢・異年齢集団での体育的活動の設定
④健康づくりの取組み
○今後の教育の方向性
①小学校での外国語の導入
・5・6年で教科としての「外国語」の導入
・3・4年で「外国語活動」の導入
②「道徳」の教科化
・平成30年度から小学校で施行
・平成31年度から中学校で施行
③ICT活用による教育の充実及び主体的・対話的で深い学びの
実践
日田市の教育の現状と課題
~「未来を切り拓き、ふるさとを
愛する人づくり」をめざして~
日田市教育長 三笘眞治郎氏
○学校・児童数生徒数の変遷
平成16年度 小学校(学校数 36 児童生徒数 4,545)
平成29年度 小学校(学校数 18 児童生徒数 3,617)
平成16年度 中学校(学校数 12 児童生徒数 2,422)
平成29年度 中学校(学校数 12 児童生徒数 1,812)
○これからの時代は、
1)少子高齢化 2)グローバル社会 3)情報機器・AIの進化
求められる教育として3つの力が必要になってきます。
「知」・・・未来を切り拓く力→学力の定着、学習意欲の向上を図る
「徳」・・・ふるさとを愛する心→地域の魅力を学ぶ校外での体験活動
「体」・・・健康・体力作り→運動の日常化・習慣化につながる一校一実践の推進
○日田市教育大綱
○学力向上対策
※授業改善・補充学習・家庭学習による取り組みの推進
①授業改善
・つけたい力を明確にした「新大分スタンダード」に基づく授業改善
・教科の特質に応じた問題解決的な展開の授業改善
・生徒指導の3機能を意識した児童生徒の主体的な授業改善
・習熟の程度に応じたきめ細かな学習指導の授業改善
②補充学習
・児童生徒の習熟の程度に応じたきめ細かな補充学習・個別指導の工夫・改善
③家庭学習
・授業と連動した家庭学習の推進
・学校・家庭・地域の協働による「重点的取組」「取組指標」の検証・改善
○日田市独自の取組み
①小学校漢字検定 4年生(原則全員受験・全額補助)
5・6年生(希望受検・半額補助)
②中学校英語検定 1年生(原則全員受検・全額補助)
2年生(希望受検・半額補助)
③小学校イングリッシュサマーセミナー
小学校1~6年生(希望者)
○咸宜園教育の理念を生かした学校教育活動について
○体力向上に向けての目標と対策
①「わかった」「出来た」を実感できる授業づくり
・体育専科教員の指導による授業改善
・授業の一部に運動能力の調査項目に準じた内容を実施
②運動の日常化・習慣化を図る
・運動への意欲が高まる「一校一実践」の設定と工夫
・学期に1回以上、「一校一実践」の取組み内容の見直しと
改善・充実
③「運動が好き」の割合を高める
・「日常的・繰り返し」「短時間」「ゲーム性」をキーワードとした
体育的活動の設定
・児童会や生徒会が主体となる全校学年レクレーション、
同年齢・異年齢集団での体育的活動の設定
④健康づくりの取組み
○今後の教育の方向性
①小学校での外国語の導入
・5・6年で教科としての「外国語」の導入
・3・4年で「外国語活動」の導入
②「道徳」の教科化
・平成30年度から小学校で施行
・平成31年度から中学校で施行
③ICT活用による教育の充実及び主体的・対話的で深い学びの
実践
会長の時間37 平成29年5月17日(水)
日田ロータリークラブ 会長 功能重雄
日曜日に日田R.C.趣味同好委員会の主催で、月出山岳に登りました。天気にも恵まれて、楽しい一日でした。月出山は、1996年3月から行われた「日本異様難読山名コンテスト」の3位になっています。名前のいわれは、日田市街から見ると、東にあるこの山から月が登ったところから「月出山」という字が当てられ、江戸の方角にあたることから「かんとう」(関東)と呼ばれたとされています。豊後風土記には別の言い伝えもあります。 又、難読山名コンテストの1位は、同じく日田にある一尺八寸山と書く「みおやま」ですが、伝承によれば、この山で行われた狩りでしとめた三頭の大いのししの尾を切り取ってつなげたところ、一尺八寸(約58cm)あったことからとか、この山にいた三岐の蛇の尾の長さをたすと、一尺八寸あったことから「三尾」を意味する「みおやま」と読まれるようになったとされています。ちなみに、昨年秋にR.C.で登った万年山(はねやま)は12位にランクされています。
米山奨学生と小鹿田へ
米山奨学生の金くんを小鹿田へ案内し小鹿田の歴史など話しました。
会長の時間36 平成29年5月10日(水)
日田ロータリークラブ会長 功能重雄
5年前の入院時に、2冊本を持って行きました。今日持ってきましたが、どちらも岩波文庫で、一つが西田幾多郎の「善の研究」で、これは明治44年出版された大正、昭和を通じて学生に最も愛読された哲学書です。哲学も宗教も空想、思想の世界で、情報があふれている現代では、思考する時間がとれないように思います。たとえば、「実在は意識活動である」何のことかわかりますか。私は半分読んで挫折しました。もう一冊が「論語」で、原文と読み下しと現代語訳とを合わせのせていて、これは暇つぶしに最適でした。論語の中心をなしているのは,仁と礼と思います。仁は思いやりいつくしみの心で、例えば「子の曰く、巧言令色すくなし仁」(言葉上手の顔よしでは仁は少ない)「子の曰く、剛毅木訥 仁に近し」(まっ正直で勇敢で、質実で寡黙なのは仁徳に近い)又、礼については、林放という人が礼の根本についてたずねたときの孔子の答えですが、「礼は其のおごらんよりはむしろ倹せよ。喪は其のおさめんよりはむしろいため」この意味は、礼にはぜいたくであるよりはむしろ質素にし、お葬いには万事ととのえるよりは、いたみ悲しむことだということです。皆さんも一度手に取ってみたら如何でしょうか。