会長の時間9

2020-10-07

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 古希を過ぎますとどうしても記憶力の低下というものが気になってきます。

確かに度忘れというものがひどくなります。知った人なのに名前が出てこないとか、いらいらすることが増えてきます。そこで私の記憶力低下予防策をお話しします。

平成22年より、新聞のコラムの書き写しを実践しています。読むと数分で終わるコラムですが603文字、書き写してみると速いときで30分、集中力が薄れると40分ぐらい、時々睡魔に襲われて文字が乱れてしまうことも多々あります。全文を一字も間違えず写すことができるのは、10回に1回ぐらいです。私はだれの目で見ても悪筆ですが、10年近く毎日毎日、昨日よりも美しく書き写したいと念じながら書き写してきたせいか、確かに字の形も変わってきました。(上手になったとは言いません。)その他時事のニュースも記憶の中に残っているようです。ただ、書いても書いても漢字を覚えられないのには驚いています。


それから書き写しを継続していると、筆記用具の良し悪しさが解るようになります。30分以上文字を欠く場合、ボールペンでは手が疲れてしまいますから筆記具は万年筆に限ります。思えば初めて万年筆を手にしたときは急に大人になった気がしたものでした。私たちの世代が過ごした学生時代は、パイロット、プラチナ、セーラーなど万年筆メーカーの全盛期でした。パーカーの万年筆を手にしたときの喜びは何物にも代えがたいものでした。

そんな私が昨年得た情報に“オオイタ・メイド・ジャパンいうものがありました。先日当クラブの中野会友が卓話の中で紹介した万年筆です。大分銀行さんの経営説明会でカタログを頂き、中野哲朗会友の前任者である佐藤克之さんにお願いしました。これが現物です。この藍色を出すのに苦労したと聞いています。実際に手にすると適度の重さがあり私はとても心が和らぎます。何よりもお値段が素晴らしい、とても粗末にはできません。ただ難を言えばこの万年筆には留め具がありません。つまり持ち歩くものではなく。デスクに置いて使用するものであるということでしょうか。


昨年岩手県の久慈市に行ったときに、同市の「琥珀博物館」目にしたもの、同じメーカーが琥珀をペン軸に使用した製品を、10万円で販売していました。そのケースが木製で高級感に溢れていました。私が愛用しているこの万年筆が、木製の化粧ケースに入っていたらもっと満足できるのにと、そこだけがちょっと残念です。

 

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