1月, 2013年

会長の時間27 平成25年1月30日(水)

2013-01-30

「母の力」2013.01.30

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

先日、大分県保育連合会の記念講演で助産婦内田美智子さんから、感動的なお話を聴きました。

事例の一つに、コンビニ前で座り込んで仲間とコンビニ弁当を食べる女子中学生が「その時ほど幸せなときはない」という話がありました。

そのような気持ちは考えたこともありませんでしたが「カップラーメンかコンビニ弁当ばかりで、一体何をしてくれたというんだ」という親への怒りの言葉と合わせて考えると、子供達の満たされない気持ちが憐れに思えました。

 

人間の子供は長い親の保護がなければ生きていけません。特に食事を与えるということは、哺乳動物の根源的な行為であるということを改めて考えさせられました。

 

最近では、朝、食事をしない、或いは、しても、菓子パン一つという家庭が珍しくありません。共働きが増えたということもあるかもしれませんが、意識の変化の方が大きいと思います。

 

そういう意味では、今は亡き大正生まれの母に育てられたということを、心より感謝します。今とは比べ物にならない終戦後の物資の少ない時期でも、かまどで炊いたご飯と味噌汁はあったように思いますし、学校に弁当も持たせてくれました。

 

そういう明治や大正の日本の母親たちは、どういう教育で育ったかと言いますと、戦後、評判の悪い「修身」の教科書です。お手元に明治四三年尋常小学校修身書のコピーをお配りしていますが、一部を読んでみます。

 

「男子の務めと女子の務めとはその間に異なるところあり。修身の教えは男女共に守るべきものなれども、男子は剛毅果断にして女子は温和貞淑なるをよしとす。知識をひろむることも男女均しく大切なることなれば、各々その分を尽くすに必要なる知識を収得すべし。女子は男子より体力弱ければ、男子は女子をいたわるべきなり。又、世には女子を男子より劣れりと思うものあれども、大いなる心得違いなり。女子も男子も万物の長にして、ただ其の務めを異にするのみ。女子が家庭の和楽を図るは、やがて一国の良風美俗を造る所以なり。女子の、母として子供を育つることの良否は、やがて、その子の人となりに影響し、延いては国家の盛衰にも関係するものなり」

 

まさに、母の力というのは「国家の盛衰にも関係するもの」であると思います。

 

2月の予定

2013-01-30

2月の例会予定

2月 6日(水)午後0時30分  日田市の歴史の宿亀山亭

ゲスト卓話 黃盈錕(コウエイコン)さん(台湾 台北)

「日本と台湾文化の違い」

 

2月13日(水)午後0時30分  日田市の歴史の宿亀山亭

ゲスト卓話 日田市観光協会事務局次長 木下周さん

「日田やきそば研究会の取り組み」

 

2月17日(日) 午後1時30分〜 パトリア日田 スタジオ1(会員は午前11時集合)

IM(インターシティミーティング)

議題 1.「ロータリー未来の夢計画について」

2.「ミヤンマーへの学校建設国際奉仕活動について」

 

2月20日(水) 休会

 

2月27日(水) 午後0時30分  日田市の小松軒

職業奉仕賞授与式

会長の時間26 平成25年1月23日(水)

2013-01-23

「狼と子羊」2013.01.23

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今日は、保育園で本当のイソップを知るために購入した原典「イソップ物語」の第一話「狼と子羊」を紹介します。

 

ある夏の暑い日、子羊が崖下の清水を飲もうと思って下りていくと、狼と出会いました。

 

狼は、何か喧嘩を吹っかけてやろうと思って「オイ、貴様はなぜそんなに水をかきまわして飲めないように濁らせるのだ」と決めつけました。

 

子羊は脅かされてオドオドしましたが、なるたけ下手に出て「私の飲んだ水は、貴方の方から流れて来ますので、そこまで濁る筈はございません」と素直に答えました。

 

すると、狼が「それにしても貴様は悪いやつだ。半年前に俺のことを散々悪く言ったではないか」と言いがかりをつけました。

 

子羊は「いえいえ、半年前には私はまだ生まれておりません」。

 

すると、狼は大層腹を立てて唸りだし「何だと、貴様にしろ、貴様の親父にしろ、悪口を言ったのは、つまり同じことだ」と言って、かわいそうに罪もない弱い子羊を食い殺してしまいました。

 

この第一話を読んで、どこかの国の外交のようではないかと思いませんか。

 

第一話の警句には「乱暴な人間は自分の悪事に言い訳を作るのが上手です。

また、心の邪まな者が不義を行おうと思えば、造作もなくその種を作るのです。

そんな人間には決して気を許してはなりません」とありました。

 

相手の言いがかりに対し、その背景と意図をしっかり見極めなければ、相手の思うつぼか、後手にまわって被害を拡げてしまいます。

 

イソップ物語が読み継がれてきたのは、いつの時代も変わらない人間社会の真理が含まれているからです。

 

「人を疑ってはいけません」「みんな善い人だから仲良くしましょう」というのも間違いではありませんが、一方で心の邪まな者がいるのも事実です。

 

もう「冬の間、アリとキリギリスは仲良く暮らしました」のような戦後版の童話ではなく、原典に忠実な、厳しい「イソップ物語」を読むことが、子供たちだけではなく、大人にとっても必要な時代なのかもしれません。

 

「イタリア紀行」永田会友

2013-01-23

今回はアテンド(案内人)なしの一人旅でした。目的は2013年秋冬のコレクションの商談です。パリ→フィレンツェ→ミラノ→ローマと廻りました。

この旅行で私が大変厳しいと思った事をお話ししたいと思います。
片言の英語であれば、パリ、ミラノなど一部ではOKでしたがフィレンツェなど多くの地域では通じず、食事やチケットの購入などかなり時間がかかりました。
言葉が通じないと後回しにされてしまうからです。トイレの確保にも苦労しました。一般的には町でトイレを借りるときはバール(お店)でエスプレッソを注文し、それを飲んでトイレを借りることになります。
※豆知識 同じエスプレッソでも飲む場所で料金が違います。カウンターで1ユーロ、テーブルで3ユーロ、テラスで5ユーロ、など
侘び・寂びについて、日本人とイタリア人の見解の違い。この言葉はイタリア人も良く知っているがその意味を「淑やか」ととらえている。これはイコール弱いとも思われている。
イタリアではインフレが激しい。しかしイタリア人はこれを景気のせいにし、脱却のための努力をしない。

今回の経験を通して考え方やシステムの違いについていろいろと学ぶことが出来ました。そして、大胆な一面も身についたと思います。

 

ロータリー情報委員長 武内眞司

2013-01-16

ロータリー情報委員会

ロータリー情報委員長 武内眞司

平成25年1月16日(水)

 

先週ご案内した通りに昨日、日田中央ロータリークラブに新入会員を伴いメイキャップに行ってまいりました。5~6名かなと思っていたところ私を含めて総勢10名でメイキャップをすることになり、中央の会員はみな驚いておりました。中央クラブの横尾会長からは、出席率を上げるために今後メイキャップを通じて、さらに交流を深めたいとの言葉をいただきました。ロータリーの大事な基本は、会費を納めることと例会への出席です。最近70%台に落ちている日田クラブの出席率向上のために、メイキャップの有効活用をさらに図りたいと思います。また会費の納付同様に会の運営に貢献するのがスマイルです、積極的なスマイル発表をさらにお願いいたします。

 

さて、今月はロータリー情報月間ということで久しぶりの卓話になります。時間の制約がある中、ロータリー情報として、会員が知るべきこと、また学ぶべき事柄が多く何を話せば良いか迷いました。ベテランの会員と新入会員が必要とする情報にはかなり違いがあるようにも思いますので、新入会員が学ぶべき基礎知識等は、後日開催予定の新人会員研修会で勉強してもらおうと考え、今日はロータリークラブの原点について、私なりに考察したことを述べたいと思います。

 

ご案内の通りに、国際ロータリークラブは、1905年(明治38年)にアメリカのシカゴで誕生いたしました。時代背景を言えば、日本にとっても明治38年は重要な年でありまして、当時は日露戦争の真っ最中にあたり、1月に水師営で乃木大将とステッセルが交渉したのち旅順入場があり、5月には東郷元帥が日本海海戦で大勝利を収めた年でもあります。

日露講和交渉を仲介したのはルーズベルト・アメリカ大統領ですが、悪名高きギャングのアル・カポネがシカゴで誕生したのが1899年ですので、当時のアメリカの地方都市の状況は、想像するにかたくはありません。

ロータリークラブはそんな荒んだ町シカゴで世界初の奉仕団体として誕生しております。創立者のポールPハリスは弁護士でありますが、地域を平和な町にするためには、市民が安心して暮らせる町にするにはどうしたら良いかと考え、個人の友情に基づく奉仕の精神こそが町を変え、国を変えると考えたようです。

 

国際ロータリーが発足以来100年以上経る中で、二度の次世界大戦を含め幾度となくロータリー会員は戦争を経験してきました、しかしながら戦争中のロータリークラブ活動の停滞や中止等を会員の叡智で乗り越え、現在200を超える国や地域に33000以上のロータリークラブがあり、会員は120万人を超えております。ロータリークラブは世界的な専門職業人のリーダーが集まる国際的組織です。

 

新入会員の方に、あえて高邁なことを言えば、日田クラブの会員は日田ロータリークラブを通じて、ポリオの撲滅や識字率向上を応援し、結果として世界平和に貢献していると言っても過言ではありません。

品格ある日田クラブに入会したことを誇りにし、一人一人が社会に奉仕するI serveの精神でより良い社会貢献をして頂ければ幸いです。

 

最後に、お手元におくばりした「ロータリーの行動規範」がロータリーアンとしてのあるべき姿を示しております。特に大事なのが7番と8番だと私は思います。日田クラブの会員は規範を実行し、さらに日田ロータリークラブの品格を高めましょう!

 

 

 

 

会長の時間25 平成25年1月16日(水)

2013-01-16

「ならぬものはならぬ」 2013.01.16

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

新しくNHK大河ドラマ「八重の桜」が始まりました。前回の「平清盛」は初回を見ただけで後は一切見ませんでしたが、「八重の桜」は2回目も見ました。

 

幕末という日本国難の時代背景の中で、佐久間象山や勝海舟、吉田虎次郎、西郷吉之助など馴染みのある人たちが活躍するという事もありますが、幕末維新のドラマといえば、いつも薩長土肥が中心でしたが、いわば賊軍とされた会津藩からみた幕末・明治というのも面白そうです。

 

その「八重の桜」の中で、会津藩士子弟の教育、「ならぬものはならぬ」で有名な「什の掟」が繰り返し出て来ます。その内容についてはコピーをお配りしております。

 

会津藩では同じ町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは、十人前後で集まりをつくり、この集まりのことを会津藩では「 (じゅう)」と呼んだのだそうです。

類似するものに、薩摩藩の郷中(ごじゅう)教育があります。薩摩の鍛治屋町から西郷隆盛や大久保利光など維新の英雄を輩出したことは有名です。

 

この若者たちの自治組織というのは、民俗学的には若集宿と同根のもののようで、台湾など南方から来たもののようです。この民俗学的なものが、士族教育という、より倫理的なものに進化させたというのも我が国の誇りであると考えます。

日本最後の若衆システムといえば、旧制高校の寮であったのかもしれません。

 

「八重の桜」の中で、子供たちが「戸外で夫人(おんな)と言葉を交えてはなりませぬ」と唱和したり、母親が娘に男と女の差を教える場面がありましたが、妙に現代的解釈ではなく、時代もNHKも少しずつ変わっているなと思いました。

 

ところで、私の保育園では「什の掟」から援用しました「善悪の区別」を毎朝、3歳以上児が朝礼で唱和しています。

 

「善悪の区別」

一つ 嘘をつかない

二つ 盗まない

三つ 命を大切に

四つ 卑怯なふるまいをしない

五つ 弱いものいじめをしない

六つ 年上のものを敬う

 

先々、子供たちの行動規範に少しでも役立ってくれればと思っています。

(さらに…)

日田中央ロータリークラブにメイキャップ

2013-01-15

ロータリー情報委員会の武内眞司委員長の呼びかけのもと、大勢で日田中央ロータリークラブにメイキャップに行きました。

メイキャップ未経験の会友も多く、日田中央RCの会友の皆さんにも大歓迎され、とてもよい経験が出来ました。

日田中央RCの横尾会長を中心に、記念撮影しました。

 

総勢10名でのメイキャップです。

 

日田中央RC横尾会長の会長の時間です。

 

卓話は、園田 匠会友による、「ひた水環境ネットワークセンター」の活動を紹介。

よみがえれ水郷ひた 〜子供たちに泳げる川を〜がテーマです。

Facebookページ

いろはすのページで、登録されています。マップで大分を見てください。

 

2013年新年例会

2013-01-09

 

会長の時間24 平成25年1月9日(水)

2013-01-09

「結果が出るまで辛抱強く」 2012.01.09

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今日の速報によれば、日本商工会議所の岡村正会頭が、財務省に麻生太郎財務相を表敬訪問し、「円高の是正」や「電力の安定供給」など経済政策に関する要望書を手渡し、

 

麻生氏は「政府の考えている方向と一致している」とした上で、「デフレの脱出には大変な力と時間がかかる。結果が出るまで辛抱強くやりたい」と意欲を示しました。

 

会談終了後、岡村会頭は、「成長戦略で企業収益を上げて」「所得を増やし、消費を向上させる」という政府のデフレ脱却の戦略について「誠にもっともな話だ」と賛意を表明しました。

 

そして、今日の日経平均は、前日比71円高の10,578円、ドルは87円48銭でした。

ミャンマーに行ったときに両替したのが1ドル82円でしたから、一月余りで5~6円安くなりました。

 

この円安により、例えば「トヨタ自動車」は昨年11月時点では200億円の赤字を予想していたのが、この3月期の単体営業損益は5年ぶりに黒字化する見込みとのことです。

 

トヨタの場合、1円円安で年間の連結営業損益が350億円改善されるそうですが、逆もまた真で、リーマンショック以降は、乾いた雑巾を更に絞るような「カイゼン」をしたことと想像します。

それでも雇用を守るために国内生産300万台体制を維持したトヨタの経営哲学に敬意を表します。

 

安倍政権が進める、金融政策・財政政策・成長戦略のいわゆるアベミクスは、麻生財務大臣が「デフレの脱出にはたいへんな力と時間がかかる。結果が出るまで辛抱強くやりたい」と言うように簡単なことではないでしょうが、国民も性急に政権批判をするのではなく「結果が出るまで辛抱する」ことが必要なのではないでしょうか。

これで失敗したら日本国の存続さえ危ぶまれるというほどの覚悟が必要です。

 

また、政府の予算をつぎ込んで、産学共同で国を挙げて、iPS細胞による新薬の開発、スーパーコンピューターによるハイテク技術の開発などなど、2番ではなくて世界1番の座を取り戻すことを期待します。

 

海外に移転した製造業も国内に戻ってきて、「雇用が増え、所得も増え、結婚も増えて、子供も増えて」日本経済が再生することを期待して、今日の卓話を終わります。

 

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