2月, 2023年

会長の時間25

2023-02-22

日田ロータリークラブ会長 石松雅彰

 先日、昨年春から日田市で避難生活をしてきたウクライナ人のジュリア・デミチェンコさんと息子のキリル君が、ウクライナへ帰国の途に就きました。

 デミチェンコさんご家族が過ごした市営住宅には、昨年、日田ロータリークラブがエアコンを設置し、少しでも日本での生活が快適になるよう支援を行いました。

 大分合同新聞によりますと、ロシアからの侵攻を受け大分県内で避難生活を送っているウクライナの方々で、帰国するのは初めてとのことです。一緒に避難してきたもうひと家族は、引き続き日田での避難生活を送るとのことです。

 今回帰国されるキリル君は、日田市での避難生活期間中、三芳小学校6年2組に在校していました。私は毎朝、孫たちの登校時の見守りを行っていますが、キリル君たち3名のウクライナの子どもたちが、地元の登校班の子どもたちと一緒に元気に登校する姿を毎日見ていました。

 帰国に先立ち、2月8日(水)に小学校では全校生で送別会を催しました。私も学校運営協議会会長として案内を受けましたが、あいにくロータリーの例会と重なり出席できませんでした。後で、出席した委員や孫たちから、素敵な送別会だったと聞きました。

 三芳小学校の校長は菅原寿明先生とおっしゃって、とてもユニークで、熱い先生です。

運営協議会では校長先生の、子どもたちを中心に置き「誰一人置いていかない」という教育理念とその情熱にいつも圧倒されます。

今回の送別会も、校長のアイデア満載だったようです。

 後日、その様子が『学校だより』で報告されましたので、一部を紹介します。

母親のジュリアさんとキリル君が出席した送別会では、この1年間の学校行事や彼の学校生活がスクリーンに映し出され、楽しかったことや頑張ったことなど、思い出溢れる1年を振り返りました。

 そしてクラスメイトからの記念品や花束贈呈と合わせ、校長からの感謝状が贈られたとのことです。キリル君は、日ごろは髪を下していましたが、送別会の写真では「ちょんまげ」結びにしていて、お茶目な可愛い一面も見えました。感謝状の内容を少し紹介します。

「感謝状  デミチェンコ・キリル 殿

あなたが、異国の地、日本の九州、大分県日田市で暮らし、ここ三芳小学校で約1年間学んだことに敬意を表します。

私たち日本人は、あなたに、ほんの少しの気持ちとわずかな時間を使うことしかできなかった許すことのできないことが、あなたやあなたの家族やウクライナを襲っている。あなたたちの逆境に負けない姿から、私たちは、真の生きる力、平和の尊さ、未来を信じる力を教わっている。

あなたたちと、そして、ウクライナは、きっと自分たちの未来を取り戻し、その未来は明るく輝いているに違いない。

私は、あなたと出会った日本人の一人として、あなたとの出会いに感謝しています。

私たちは、あなたたちを忘れることは、ありません。

私たち日本人は、自国のことのみならず、世界の平和のために行動します。そして、ゆたかな理想の愛すべきウクライナの勃興を願い、幸せな暮らしが戻る事を信じています。(中略)

ウクライナに平安を  あなたとあなたの家族に幸あれ ウクライナとともに

 (以下略)」と書かれていました。

 感謝状の内容は、小学生には少し難しかったとは思いますが、通じた思いがあると信じています。

 送別会終了後にクラスメイト達と撮った記念写真も掲載されていましたが、キリル君もお母様も、とても嬉しそうにしていました。

まだ、三芳小には二人のウクライナの女の子が登校する予定となっています。

 キリル君が無事に帰国でき、そして日本に残るもう一家族の方々も、安心して故郷に帰れる日が一日も早く来ることを願っています。そして、それまでは、私も学校関係者の一人として、精一杯の支援をしていきたいと考えています。

 

会長の時間24

2023-02-15

日田ロータリークラブ会長 石松雅彰

 ロータリーの友には、俳壇、歌壇、柳壇(りゅうだん)のコーナーがあります。

 俳壇を担当する選者は、『夏井いつき』さんと『長谷川櫂』さんです。

 夏井さんは、皆さんよくご存じのTBSテレビ系列「プレバト」の俳句の才能査定ランキングの選者でもあります。長谷川さんは熊本出身の俳人で、東京大学卒業後、読売新聞記者を経て俳句に専念され、朝日俳壇選者も務めておられる方です。

 俳壇コーナーは、お二人が毎月交互に選者を務めておられ、13~14名程度の方の俳句が選定、紹介されています。

このコーナーに、昨年の12月号から今月号まで3カ月連続して梅野親典会友の奥様 啓子さんの句が選定されています。

梅野さんの奥様は、私と同級生で、同じ刃連町のご出身でもあり、小・中・高を共にした方です。小さい頃から、書や絵画が上手で、多彩なご趣味を持っておられる方です。

ご実家のお母様も聡明なお方で、今でも俳句や短歌を楽しんでおられ、西日本新聞の日田玖珠版にはよく作品が紹介され、啓子さんとお二人のお名前を拝見することも多くありました。

啓子さんやご実家のお母さんとは、うちの母や家内も非常に懇意にしていただいており、今回の俳句の件を話したところ、我が事のように喜んでいました。

ロータリーの友では、創刊70周年特別企画「俳句コンテスト」の作品募集中です。

たぶん奥様も応募されておられるかと思いますので、楽しみにいたしております。

 俳句がらみで、もう一つ。水戸RCの牧さんの投稿をご紹介します。

 コロナ禍で、マスク着用に黙食と会話も途絶えがち。さらに、会員が楽しみにしている新年例会や納涼例会でも懇親会が無くなるなど、例会もすっかり様変わりしてしまった中で、クラブ内の会員同士の話題作りや、例会を盛り上げる目的で、会員から俳句や短歌、川柳を募集してみてはどうかとの提案を行い、理事会の承認を得て2021年11月から22年6月まで実施したそうです。会員数は120名ですが、果たして作品が出てくるのか不安の中でスタートされたそうですが、期間中のすべての例会で作品が出品されたとのことです。例会場で作品を読み上げると、会場から「オー!」と歓声が沸いたり、思わず漏れる笑い声に、例会の雰囲気が和み、気分転換に一役買うことができたと安堵しているとのことでした。また、せっかく集まった会員の作品ですから、一つにまとめたいとの思いから、「しおさい」創刊号を作ったとのことでした。

 それぞれのクラブでも、長引くコロナ下で、例会を盛り上げるため色んな工夫やアイデアを凝らして頑張っておられることを、また一つ学びました。

 今期は、もう半分を過ぎましたが、面白いアイデアややって欲しいことなどがありましたら、ぜひお寄せください。お待ちしています。

会長の時間23

2023-02-08

日田ロータリークラブ会長 石松雅彰

 ロータリーには、特別月間というものがあります。

 特別月間とは、クラブだけではなく、ロータリアン一人ひとりが、ロータリーの活動に参加するよう強調するため、国際ロータリー(RI)が指定した月間のことです。

 2022―23年度当初の特別月間は、8月(会員増強・新クラブ結成推進月間)、9月(基本的教育と識字率向上月間/ロータリーの友月間)、10月(地域社会の経済発展月間/米山月間)、11月(ロータリー財団月間)、12月(疾病予防と治療月間)、1月(職業奉仕月間)、2月(平和構築と紛争予防月間)、3月(水と衛生月間)、4月(母子の健康月間)、5月(青少年奉仕月間)、6月(ロータリー親睦活動月間)となっていました。

 ただし、9月のロータリーの友月間と10月の米山月間は日本独自の強化月間となります。

 ロータリーの友1月号の情報によりますと、2022年10月のRI理事会決定40号により、特別月間が一部改正になったとのことです。

 その改正内容は、2023年4月が新たに(環境月間)となり、2023年7月が(母子の健康月間)なりました。

 環境問題はRIの重点分野であり、「天然資源の保全と保護を強化し、環境の持続可能性を高め、人と環境との調和を促す活動を支援する。」月間として決定されたものです。

 今回、4月から7月に移動した(母子の健康月間)は、2014年10月RI理事会にて4月の特別月間に決定されたもので、5歳未満の幼児の死亡率と罹患率の削減、妊婦の死亡率と罹患率削減、そしてより多くの母子に対する基本的な医療サービスの提供、保健従事者を対象とした研修などを強調する月間とされています。

 ところで、今月2月は「平和構築と紛争予防月間」であるとともに、1905年2月23日、ロータリーの創始者ポール・ハリスが友人3人と最初に会合を持った日であり、この2月23日を祝うロータリー創立記念日は「世界理解と平和の日」として順守されています。

ちなみに、日本では、2月23日は天皇誕生日の祝日で、日田では「広瀬淡窓」が現在の地に咸宜園を開いた「咸宜園の日」と定められています。

 今月のガバナー月信でも、冒頭にロータリー創立記念日のことやウクライナでの支援活動について述べられています。また、膳所ガバナーエレクトのロータリー国際協議会のご報告も掲載されています。

 興味のある方は、月信をぜひご覧ください。また、ネットで「ロータリーの歴史」と検索すると、ロータリー創立の経緯やその後の活動などについて詳しく書かれており、大変参考になります。

 

会長の時間22

2023-02-01

日田ロータリークラブ会長 石松雅彰

 先日、ロータリーの友1月号を見ていましたら、投稿記事に知った方が載っていました。

 皆さんもよくご存じの方です。さて、誰でしょう。

それは、「友愛の広場」コーナーの『バイクで広がる、親睦グループの輪』という記事の中です。

  北海道の富良野市のロータリアン松田英朗さんの投稿で、2021年8月に設立した「バイクのロータリー親睦活動グループ」日本支部という組織があり、現在140人を超える会員がおられ、その活動などをフェイスブックなどに載せていたそうです。そのつながりから、北海道のツーリングを予定していた九州地区の熊本江南RC・田中俊宏さんと、大分キャピタルOliOliロータリー衛星クラブ・林秀一さんから連絡が入り、昨年8月7日、北海道ツーリングの最終日に、富良野に立ち寄ってくれたとの内容でした。林さんたちは、道中、広島でも同じグループ仲間である広島西RCの諏訪昭浩さんと会って、夕食を共にしたとのことでした。

そして、初めて会ったにもかかわらず、親睦活動グループの仲間同士、ずっと前からの知り合いだったかのような既視感を抱かせ、すぐに仲良くなり、ランチをしながら今後のグループの活動などを話し合ったとのことで、「ロータリーは、不思議な力を持っています。」と結んでいます。

林さんは私と同じ刃連町で、以前日田中央RCのメンバーだった方です。

改めて、ロータリーの輪、絆を強く感じた記事でした。

もう一つは、地区大会略報Ⅱでの記事です。

ここは、全国各地区の地区大会の報告が掲載されているコーナーで、今回は8つの地区の報告が掲載されていましたが、この中で、第2710地区(広島・山口)の地区大会の報告がありました。

当該地区大会は、10月15日~16日に周南市の文化会館で行われたとのことです。

記事では、『すがすがしい秋空の下、永田壮一RI会長代理をはじめ延べ1,300人を迎えての開催。』と紹介されていました。我が地区のパストガバナーである永田氏が会長代理として出席し、会長・幹事会で、ジェニファー・ジョーンズ会長の「会長イニシアティブ」、「女児のエンパワメント」「会員増強:行動計画とクラブ活性化」について講演をなさったそうであります。

ちなみに、基調講演は、東京大学大気海洋研究所 道田豊教授から「海洋プラスチック汚染とは何か~瀬戸内海の現状を踏まえて~」と題し、講演がなされたとのことでした。

また、会議終了後のRI会長代理歓迎晩餐会では、時節柄円卓の席数制限を行い、3会場に分散して開催されたそうです。

ロータリーの友は、情報の宝庫でありますが、知っている方に関する記事があれば、また興味も倍増します。興味のある方は1月号を改めてご覧ください。面白いと思います。

ロータリーの友1月号からの、紹介でした。

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